研究課題/領域番号 |
20K13623
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分07090:商学関連
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研究機関 | 明治大学 (2022-2023) 日本大学 (2020-2021) |
研究代表者 |
古川 裕康 明治大学, 経営学部, 専任准教授 (10756224)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 環境配慮型物質主義 / 消費者行動 / マーケティング / CEOの露出 / ブランド・ビジョン / 消費者のグローバル化 / ラグジュアリー商品 / 環境・社会配慮型ブランド選択行動 / 理念 / パーパス / ブランド・ロイヤルティ / 環境・社会配慮型物質主義 / ブランドへの共感 / ブランドへの信頼 / CEOの影響 / 環境・社会配慮型ブランド / 物質主義 / グローバル・マーケティング / 国際比較 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は人々の物質主義の強弱が環境や社会へ配慮したブランドの選択にどう影響をもたらすのかを明らかにすることが目的である。本研究は物質主義に焦点を当てることで,消費者に対して物質主義傾向を変化させるどのような働きかけをすれば環境・社会配慮型ブランドを選択しやすくなるかといった点を解明する。 サステナビリティという観点から我が国で消費者教育推進法が施行され,内閣府を筆頭に消費者庁,環境省,文部科学省は本分野における更なる研究の推進を促している。しかし人々の環境・社会配慮型消費行動がどのような場合に促進するのかについての研究は未だ十分ではない。本研究は物質主義という観点から,この点にアプローチする。
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研究成果の概要 |
本研究では,物質主義は環境・社会配慮型商品の消費を妨げる効果を持つが,一方で一部の条件において物質主義が高まる程,環境や社会に対して配慮された商品を探索し,積極的に保有・消費する消費者の傾向について観測した。本研究では当該消費者を「環境配慮型物質主義者」と名付け,彼らがどの様なメカニズムで発生するのかについて検証を進めた。検証の結果,消費者のグローバル意識が高く,環境への知識や重要性を認識している程,環境配慮型物質主義の傾向が高まり,最終的に環境・社会配慮型商品の消費に至る事が明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は近年の新しい現象であり,学術的にも捕捉され始めたばかりである環境配慮型物質主義が発生する基礎的なメカニズムに光を当てたものである。 特に環境や社会を考慮した行動を行う傾向が世界的に低いとされる日本であるが,物質主義の傾向は顕著である。本研究では,消費者の物質主義傾向を上手く導いてあげる事により,環境や社会に配慮された商品への消費に繋げる事が出来る点が示唆された。企業のマーケティング活動や政策,そして教育によって,環境・社会配慮型商品の消費がクールであったり,素敵な自分を形作る事ができるという社会的意味づけ,そして環境・社会問題をグローバルな視野で捉える活動が今の日本に求められる。
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