研究課題/領域番号 |
20K13624
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分07090:商学関連
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研究機関 | 法政大学 |
研究代表者 |
猪狩 良介 法政大学, 経営学部, 准教授 (00824468)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 購買間隔モデル / 顧客関係性管理 / マルチチャネル戦略 / 生存時間解析 / 階層ベイズモデル / マルコフ連鎖モンテカルロ法 / 統計的データ融合 / 複数チャネル / 消費者行動分析 / ベイズ統計学 |
研究開始時の研究の概要 |
消費者は様々な店舗やECサイト等で商品を購入しているが、企業側に得られる自社データベースは自社店舗における購買のみを記録しており、競合店舗やECサイトにおける購買行動を捉えていない。本研究では、複数チャネルおよび競合店舗における購買行動を考慮した購買間隔モデルを開発する。特に、自社データでは観測されない顧客の競合店舗やECサイトにおける購買行動をモデルに組み込むことで、購買行動の不均一性や顧客の離反メカニズムを明らかにし、購買間隔モデルの一般化をはかる。また、提案モデルを購買履歴データや企業の顧客データ、Webアクセスデータなどの多面的なデータに応用して知見を得る。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は複数チャネルや競合店舗における購買行動を考慮した購買間隔モデルを開発することである。大きく2つの研究を実施しており、(1)では観測されない競合他社における購買行動を考慮した購買間隔モデルを提案し、マクロデータとミクロデータの双方を組み合わせる統計的データ融合手法を提案した。また(2)では、競合イベント下における生存時間を捉える競合リスクモデルを用いて、EC サイトとリアル店舗における購買間隔モデルを構築した。研究(1)は査読付き海外論文誌に現在投稿中である。また、研究(2)の成果は査読付き論文として公刊されている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年では流通チャネルが多様化し、消費者は様々な店舗やECサイトで商品を購入している。しかし、企業側に得られる購買履歴は自社店舗における購買のみを記録しており、競合店舗やECサイトにおける購買を捉えていない。そのため、これまで学術分野で研究されてきた購買間隔モデルはこれらの現状に対応しておらず、マーケティング実務に応用する上で課題があった。本研究では、学術論文としての新規性を保ちつつ、実務課題にも対応しているという点で、学術的にはもちろん、社会的にも意義がある。加えて、本研究では準ベイズ法などの最先端の統計手法を用いており、統計学論文としても学術的意義がある。
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