研究課題/領域番号 |
20K13808
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分08030:家政学および生活科学関連
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研究機関 | 実践女子大学 |
研究代表者 |
塚崎 舞 実践女子大学, 生活科学部, 助教 (50844924)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2022年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2021年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | BCA法 / タンパク質汚れ / 定量 / 布 / 皮脂 / 界面活性剤 / 繊維 / 反射率 / 皮脂汚れ / 天然汚染布 / オレイン酸 / 直接定量 / 肌着 / タンパク質 / 直接 / 色 / 繊維基質 / 汚れ / 洗浄 / 基質 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、基質上のタンパク質を抽出することなく、直接正確に定量する条件を確立することを目的とする。界面活性剤やタンパク質種による影響が少ないビシンコニン酸を用いた呈色反応を利用し、表面反射率の測定により正確なタンパク質の定量を行う方法である。従来の方法と比較し、特殊な装置を必要とせず、精度の高いスピーディなタンパク質定量法の開発を目指しており、大幅な測定時間とコスト削減が可能である。さらに、一種の人工汚染布として判定スケールへの応用に発展させることで、新たな洗浄力試験の指標となり、洗浄分野、被服整理分野の発展へ大いに貢献するものである。
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研究成果の概要 |
本研究は、布に付着したタンパク質汚れを、タンパク質比色定量法のBCA法によって呈色させ、表面反射率により直接定量する方法を確立することを目的とし、影響要因として考え得る、タンパク質および布の種類、さらに、実際の被服の汚れへの応用のため、界面活性剤や酵素、脂肪酸がタンパク質と共存するときの影響を検討した。その結果、布上のタンパク質量とK/S値に良好な相関性が得られ、検量線として直接定量が可能であることが明らかとなった。特定のアミノ酸基、布帛の水分保持性等によってある程度影響を受けるが、本定量法は界面活性剤の影響を受けにくく、汎用性が高いことがわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、これまで検討されていない、布上の無色のタンパク質を高感度で簡便に直接定量する方法を明らかにし、洗浄研究への適用に向けた基礎的な知見を得ることができた。今後、さらに実際の汚れに近い条件の検討を進めていくことで、実験者の技量や、複雑で時間を要する機器・手順を必要とせず、数多くの試料を扱うことが容易となり、例えば、タンパク質汚れに特化した新規洗浄剤、防汚素材の開発を目指す、幅広い分野の研究者にとって、スピーディで精度の良い定量分析を行う手段として貢献できると考える。また、視覚的に被服の汚れを捉えやすく、色相でタンパク質汚れ量を推定する教材としての活用も期待できると考える。
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