研究課題/領域番号 |
20K13948
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09030:子ども学および保育学関連
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研究機関 | 北海道教育大学 |
研究代表者 |
稲井 智義 北海道教育大学, 教育学部, 准教授 (30755244)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 子ども福祉施設 / 幼児教育実践 / 母性規範 / アナーキズム / 看護 / フェミニズム / 岡山孤児院 / 公教育 / 幼児教育 / 看護婦 / 母親の学習活動 / アナーカ・フェミニズム / 『「保育の質」を超えて』 / 子ども観の社会史 / 教育思想 / 裁縫教育 / 戦後日本 / 社会史 / 新教育 / ユートピア / 石井十次 / 孤児院 / 日本女子大学校 / 二葉幼稚園 / 幼児教育福祉史 / 孤児院・保育所 / 女性保育者 / 新教育思想 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、子ども福祉施設における幼児教育実践が、母親が子育てを担うべきとする母性規範や、子どもに遊びを提供して主体性を育もうとする新教育思想とどのような関係にあったかを、社会史の観点から解明して、同時に国内外の研究動向を総括して、日本幼児教育福祉史像の刷新に寄与することである。 特に注目する施設は、岡山孤児院、石井記念愛染園、日本女子大学櫻楓会託児所である。
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研究成果の概要 |
子ども福祉施設男性指導者の教育思想を、幼児教育を含む学校制度と研究組織、母性規範、新教育思想との関連に留意して明らかにした。岡山孤児院の看護を専門的に学んだ女性職員と年長女児が担い、裁縫教育と幼児教育を私立高等女学校卒業生が担っていた。これらの領域に母性規範があった。英語で初めて書かれた近代日本の子ども観研究の意義は、貧困層と幼児のエージェンシーや親の性役割の視点から日本幼児教育史をとらえる点にある。アナーキズムは母性規範と公教育を脱構築する可能性を持つ。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
子ども福祉施設における近代教育思想において学校・家族・国家の存在が一貫していると同時に、それらの関係は変化していた。岡山孤児院の女性職員は看護や裁縫教育、幼児教育に従事していた。日本の子ども・家族・女性に関する英語圏の研究を蒐集し読解した。その結果、女性が従属的に置かれる教育と福祉の領域をアナーキズムとフェミニズムの視点からつくりかえていく可能性が明らかになり、今日の公教育変革への手がかりを得た。
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