研究課題/領域番号 |
20K13956
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09030:子ども学および保育学関連
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
上田 敏丈 名古屋市立大学, 大学院人間文化研究科, 教授 (60353166)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 私立幼稚園 / 事業継承 / リーダーシップ / 事業承継 / 保育 / 園長 / SCAT / TEA / 質的研究 |
研究開始時の研究の概要 |
保育の質向上を考える上で園長のリーダーシップがどのように発揮されるかは重要な研究課題である。中でも私立幼稚園は、経営者である園長のリーダーシップが園の運営や経営を決定づける。この研究では保育経験の無い、1法人1園の私立幼稚園園長のみであったことが限界であった。そこで本研究では、これらの成果を発展させ、園長になるまでのキャリアなどの社会的背景と、園がある地域などの文化的文脈とを軸に、事業継承のプロセスで発揮される私立幼稚園園長のリーダーシップについて明らかにする。そのために、異なる社会的背景、文化的文脈の園長約30名にインタビューを行い、SCATとTEAを用いた質的分析を通して検討する。
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研究実績の概要 |
保育の質向上を考える上で園長のリーダーシップがどのように発揮されるかは重要な研究課題である。中でも私立幼稚園は、経営者である園長のリーダーシップが園の運営や経営を決定づける。申請者はこれまでブラックボックスであった私立幼稚園の事業継承に着目し、その際に園長がどのようにリーダーシップを発揮しているのかを明らかにした。 本年度では、私立幼稚園の事業継承のタイプに着目をした。幼稚園において事業継承をする上では、多様な課題があり、継承者のタイプによって、その意識も変化することが想定される。これまで事業継承に関する研究は、企業では数多く見られるものの、私立幼稚園に関する事業継承の研究はあまり見られない。そのような中、園長等管理職の園運営に対する理念や改革への信念が園づくりの支えとなっていることや、園長自身の考えや園運営が、教育・保育の質や職場環境を左右するため、重要であることが示されている。 私立幼稚園のファミリー・ビジネスにおける先導的・実質的・制約的事業継承の3 つのタイプに着目し、私立幼稚園園長の事業継承に対する意識や課題について明らかにすることを目的とした。全国の私立幼稚園への質問紙調査(回答数861)から、血縁関係のある場合、幼い頃から園を引き継ぐ意識があること、継続して事業を継承したい意識が親子ともにあること、継承者のタイプによって、継承で大事にしたいことが異なっていることを明らかにした。さらに今後、インタビュー調査等を行うことで、事業継承における意識にアプローチしていく。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コロナ等の対応により、インタビューが遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
本年度からコロナが五類に変更されることで、フォローアップインタビューの実施が可能となり、また、最終年度として研究のとりまとめを行う。
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