研究課題/領域番号 |
20K13974
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
鎌田 英一郎 長崎大学, 教育学部, 准教授 (00780735)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 技術科 / 生物育成 / 課題解決学習 / 課題設定 / 教材開発 / 課題解決 / オンラインゲーム / ムギ / ジャガイモ / 施肥 / 栽培 |
研究開始時の研究の概要 |
令和3年から実施される新学習指導要領解説技術・家庭編において、中学校技術・家庭科(技術分野)で育成する資質・能力は、課題解決活動の中で効果的に育成できると示されている。しかし、技術科生物育成では新学習指導要領に基づいて課題の設定に着目した教材開発およびその指導法は確立されていない。本研究では技術科生物育成の授業において生徒がどのような課題を設定し解決するかその実態を明らかにするとともに、課題設定に効果的な教材および指導法の確立を目指す。課題を設定する力は技術科の根幹である。新学習指導要領に対応した指導法の確立は授業の質の向上、ひいては生徒の課題解決能力を高めることと期待される。
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研究成果の概要 |
本研究は技術科生物育成の意義・価値に迫る効果的な課題解決教材を提案するとともに,その指導法を確立することを目的とした。生物育成の技術における課題設定では収量確保を大課題とし、生徒が小課題として社会の要求などから多角的な課題を設定することが効果的であることが示唆された。収量に加え,小課題設定のための教材として,ジャガイモおよびムギ類の試験結果のデータを基に作成した「あらかじめ教材」は生物育成の技術における知識理解に加え,生徒自身の栽培活動における課題設定および栽培計画立案において,技術の見方・考え方を働かせた育成環境の調節方法を考えることができる教材であることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では生物育成の技術における「技術による課題解決」を重視した教材およびカリキュラムの創出を試みた。課題設定時に用いる教材は複数の観点に気付ける教材でなければならず、生徒が技術科の根幹に迫る重要な役割を担う。本研究で開発した作物の試験結果を基にした教材は技術の見方・考え方に気付き、これらを働かせた課題設定に資する教材であることが明らかとなった。また農薬選択ゲームでは課題設定前の技術の見方・考え方に気付かせる場面での導入が有効であることが示唆され、オンライン版でも同様の結果が得られた。このオンライン教材はどこにいてもだれとでも学習ができる新たな教材のスタイルとして試みることもできた。
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