研究課題/領域番号 |
20K14014
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 共栄大学 (2021-2022) 東京未来大学 (2020) |
研究代表者 |
篠原 俊明 共栄大学, 教育学部, 講師 (20738306)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 指導資料 / 多様な動きをつくる運動(遊び) / 基本的な動き / 言葉掛け / 教員 / 観察的な評価方法 / 言葉がけ / 体育授業 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究においては、基本的な動きの観察的な評価方法に関する研究成果をもとに、指導資料を作成し、それを授業実践に用いてその活用の有用性について検討することを目的としている。そのため、まず児童の基本的な動きを捉える観察的な評価方法を確立する。それをエビデンスとして指導ポイントを明らかにし、指導ポイントに対するコツや声かけ、教材・教具、単元計画等を記した授業実践を支援する指導資料を、体育を中心研究教科とする教員とともに作成する。そして、作成した指導資料を用いた体育授業を実践し、単元前後に、児童の基本的な動きの状況や形成的評価を行い、変容を捉え、指導資料の活用可能性を検証していくことを計画している。
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研究実績の概要 |
本研究は、体つくり運動系の授業を支援する指導資料を作成し、その活用の可能性について検討することを目的としている。 2022年度は、指導資料の作成とその活用可能性について検討することを計画した。指導資料の作成として、まず同一単元計画を用いた一般教員と体育に関する熟練教員の体育授業を撮影し、体育授業場面や教師の相互作用行動について分析を行い、それぞれの体育授業の特徴を捉え、一般教員に対して必要な支援内容を検討した。その結果、マネジメント場面の抑制が必要であることが示唆された。そこで、マネジメント場面の減少に有効な学習規律や約束事に関する言葉掛けを収集し、指導資料に掲載することとした。併せてつまずきのある児童に対する言葉掛けも掲載することとした。まず、授業中の熟練教員の発話を逐語録として起こし、マネジメント場面の減少に関わる言葉掛け、つまずきのある児童に対する言葉掛けを収集した。効果的な言葉掛けを指導資料に掲載するために、収集した言葉掛けについて体育を中心研究教科とする3名の教員と協議を行い掲載する言葉掛けを選定した。その後、運動領域や単元の意義、単元計画や言葉掛け、つまずき事例などを掲載した指導資料を作成した。 一方で、2022年度は作成した指導資料の活用可能性を検討していたが、実施には至らなかった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2022年度は、指導資料の作成と指導資料の活用可能性の検討を計画していたが、活用可能性の検討には至らなかった。指導資料にマネジメント場面の減少に繋がる言葉掛け、つまずきのある児童に対する言葉掛けを掲載するために、授業中の熟練教員の言葉掛けを収集したが、当初の予定よりも収集した言葉掛けの数が多く、指導資料に掲載する言葉掛けの選定に時間を要し、指導資料の作成が計画よりも遅れた。そのため、指導資料の活用可能性を検討するための調査を実施することができなかった。現在、指導資料の活用可能性を検討するために、作成した指導資料を用いた一般教員の体育授業と単元計画のみを提示した熟練教員の体育授業の撮影を行っており、撮影終了後に活用可能性の検討を行っていく。
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今後の研究の推進方策 |
現在、作成した指導資料を用いた一般教員の体育授業と、単元計画のみを提示した体育に関する熟練教員の体育授業を撮影している。撮影後、体育授業場面、教師の相互作用行動、身体活動量について一般教員と熟練教員の比較を行う。その結果をもとに作成した指導資料の活用可能性を検討する。
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