研究課題/領域番号 |
20K14124
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09080:科学教育関連
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研究機関 | 福井工業高等専門学校 |
研究代表者 |
秋山 肇 福井工業高等専門学校, 電気電子工学科, 教授 (70746172)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
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キーワード | 水銀整流器 / ベルト―ロ整流器 / 変流器 / 土原豊喜 / 椎尾ひとし / 大学博物館 / 高専教育 / 電気技術史 / グライター / IEEE HISTELCON2023 / 椎尾教授 / 電気学会 でんきの礎 / でんきの礎 / 柴田雄次博士 / 椎尾詷博士 / 名古屋大学博物館 / 山形大学100年記念館 / 真空管 / 椎尾詷氏 / 電気蓄音機 / 名古屋大学 / 株式会社中央製作所 / 福井県立こども歴史文化館 / 博物館 / 歴史的電気機器 / 整流器 |
研究開始時の研究の概要 |
高専における専門教育の向上を図る目的で博物館との相互連携を通した理工学機器遺産の再活用をテーマとした研究を展開しています。 具体的には電気技術の黎明期に使用された電気機器(電動機、電気蓄音機、電力制御に用いられた各種整流器等)に関する保存状態の確認と整備を行います。次に科学技術史に照らした体系化を通して高専の各学科に在籍する学生諸氏に現物を教材とした教育プログラムの提供を図ります。 以上
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研究成果の概要 |
日本国の電気技術史における変流・整流技術及びそれを実現する為のデバイス機器類について主に大学博物館(京都大学、名古屋大学、山形大学、鹿児島大学等)を対象とした実地調査を行い、所蔵・保存を確認できた各筐体について個別の来歴を確認すると共に電気技術史上の位置付けと再評価を行った。 具体的には交直変換に用いられた水銀整流器や機械式構造を有しながらも日本独自の設計・開発によって誕生したベルト―ロ整流器について調査結果に基づく学術講演・論文発表を行うことができた。これらの成果を高専電気系学科に展開し、授業・教員間の情報共有に反映させることで当初の目的を達成することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は現在「産業遺産」として認識されている電気機器デバイスの極一部を調査対象としてその電気技術史上での位置付けと再評価を行ったものである。歴史的な経緯と動作原理に関する解説書籍は既に相当数が刊行されているものの、本研究では博物館施設に保存されている各筐体の技術情報と来歴情報を照合したことで、高専に学ぶ学生諸氏が専門性という観点から実習教材レベルに相当する内容を整理できたところに教育的な意義が存在する。 加えて嘗て日本が工業立国としての途を歩んでいた時代に最先端技術を取り入れた電気電子機器に関する情報を、現存する筐体の調査情報と統合したことに学術的意義が存在する。
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