研究課題/領域番号 |
20K14157
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分10020:教育心理学関連
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
風間 惇希 三重大学, 学生総合支援機構, 講師 (70820364)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 過剰適応 / 青年期 / アタッチメント / 自律性支援 / 精神的健康 |
研究開始時の研究の概要 |
不登校や高い抑うつ・不安等のこころの問題を呈する青年の中には,周囲に適応しようとするあまり,自身の欲求や気持ちを過度に抑えてしまう「過剰適応」状態にある者が散見される。本研究では,青年期におけるこころの問題のリスクファクターとしての過剰適応を支援する、あるいは大きな問題が生じることを予防するための方法について提言すべく、「アタッチメント及び自律性支援ネットワーク」概念の提唱とその有効性について検証していく。
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研究成果の概要 |
本研究課題は,青年期における過剰適応の支援・予防に資する『アタッチメント及び自律性支援ネットワーク』概念の理論構築とその有効性を明らかにすることを目的としていた。研究期間内において、(1)中学生から大学生にかけての青年期全般に適用可能な過剰適応尺度の開発、(2)『アタッチメント及び自律性支援ネットワーク』の理論構築に関する研究、(3)青年期における過剰適応とアタッチメント機能・自律性支援の関連を検討するための3時点の縦断調査を行った。一連の研究を通して、青年期全般に適用可能な(他者との関係の中で生じる)過剰適応尺度の作成や、重要他者のアタッチメント機能・自律性支援の過剰適応との関連が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
不適応や精神障害等、心理社会的問題が生じた青年や成人の中には、周囲に適応しようとするあまり、自身の欲求や気持ちを過度に抑えてしまう「過剰適応」状態だった者がしばしば見られる。しかし、過剰適応状態にある青年の支援に資する知見はまだ少ない。また、過剰適応は実際の対人関係の中で生じる現象であるにもかかわらず、その測定尺度の多くは具体的な対人関係を想定しておらず、関係を特定できる測定尺度も中学生を対象にしたもののみである。本研究は、青年期における過剰適応の支援や問題発生の予防に資する『アタッチメント及び自律性支援ネットワーク』という理論構築や、その有効性についての実証研究を行った点で意義がある。
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