研究課題/領域番号 |
20K14535
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分17010:宇宙惑星科学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 |
研究代表者 |
深井 稜汰 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構, 宇宙科学研究所, 特任助教 (10848469)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 超新星爆発 / 元素合成 / 隕石 / 太陽系 |
研究開始時の研究の概要 |
太陽系を構成する(主にルビジウムからウランまでの)54ものr核種は、太陽系ができる以前にどのような天体で合成され、太陽系に輸送されたのだろうか。超新星爆発・中性子星合体といった候補となる天体はあるものの、決定的な物質的証拠は得られていない。 本研究では、隕石中に含まれる、太陽系より古い年代をもつプレソーラー粒子の同位体比・元素存在度測定によって、太陽系のr核種の起源を解明する。
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研究成果の概要 |
太陽系に存在するほとんど全ての元素は、太陽系が誕生する以前に別の恒星環境で合成されている。重元素がどのようにして太陽系に輸送されたかは不明である。本研究では、太陽系の重元素の起源を輸送過程を含めて明らかにする。 はじめに数値シミュレーションにより、太陽系の重元素を輸送した粒子の条件を制約した。乱流が弱い状況で超新星爆発によるプレソーラー粒子の流入が起きると、炭素質隕石の同位体組成バリエーションをよく説明できることが明らかになった。また、プレソーラー粒子の元素存在度測定に向けて、超伝導遷移端型X線マイクロカロリメータを備えたSTEMの開発・またクリーンルームの環境評価法を立ち上げた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は惑星科学における小惑星物質組成の研究と、天文学における元素の進化の起源を、これまでに無かった視点で複合した学際的研究である。今後のサンプルリターン探査でも必要不可欠となる分析設備・分析装置の開発段階を担ったことも重要な意義である。
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