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水圏環境におけるロジウム分析法の開発と挙動解明

研究課題

研究課題/領域番号 20K14555
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分17020:大気水圏科学関連
研究機関金沢大学

研究代表者

眞塩 麻彩実  金沢大学, 物質化学系, 助教 (50789485)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
キーワードロジウム / キレート樹脂 / 固相抽出 / 淡水 / 前濃縮
研究開始時の研究の概要

工業的に幅広い分野で使用されている白金族元素は、大気中における人為的影響が指摘されており、その影響は全球的に広がっている。ロジウム(Rh)は、極微量にしか存在していないことや、存在形態が複雑なために分析が困難なため、未だに環境中での分析方法すら確立されていない。そこで本研究では、環境中のRhを分析するために、新規な高選択性キレート樹脂の開発を行い、高感度高精度なRh分析法を確立する。さらに、水圏環境におけるRhの濃度分布を世界に先駆けて解明するとともに、藻類を用いた暴露試験を通して人為由来で拡散しつつあるRhが生態系に及ぼす影響を評価する。

研究成果の概要

環境水中に含まれるロジウム分析方法を開発した。固相抽出に用いるキレート樹脂にCRB-05を用い、試料溶液における吸着溶媒として0.0005 M酢酸を適用することで、約98%の吸着率が得られた。低濃度の酢酸では、樹脂における官能基のプロトン化を抑えることができたことと、酢酸とロジウムが二座配位することで反応性が上がったことが考えられる。また、溶離液として2 M以上の酢酸を用いることで、約97%の回収率が得られた。したがって、実験室レベルではあるが十分な前濃縮法を確立できた。

研究成果の学術的意義や社会的意義

外洋における元素の分布や挙動に関する研究は多数行われており、主要元素のみならず、鉄や亜鉛などの微量金属元素の分布や挙動が報告されている。しかし、Rhについては、これまで分析方法の確立の目途すらたっていなかった。本研究では今まで確立できていなかった環境水中に含まれるRhを定量する分析方法を開発できた。今後本分析法を用いて全球的に分析することで、Rhの地球化学的挙動が明らかになるとともに、人為的影響によるRh汚染がどの程度拡散しているかの知見を得ることができる。

報告書

(4件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 産業財産権 (1件)

  • [産業財産権] 1.架橋構造体、前記架橋構造体を含む金属捕捉材、前記金属捕捉材を用いた金属回収方法、及び前記架橋構造体の製造方法2022

    • 発明者名
      前田勝浩, 長谷川浩, 眞塩麻彩実, 新井隆, 他7名
    • 権利者名
      前田勝浩, 長谷川浩, 眞塩麻彩実, 新井隆, 他7名
    • 産業財産権種類
      特許
    • 出願年月日
      2022
    • 取得年月日
      2022
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-01-30  

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