研究課題/領域番号 |
20K14560
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分17020:大気水圏科学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人海洋研究開発機構 |
研究代表者 |
Zhao Ning (趙寧) 国立研究開発法人海洋研究開発機構, 地球環境部門(大気海洋相互作用研究センター), 研究員 (10823130)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 大気海洋相互作用 / 日周期変動 / 対流活動 / 海大陸 / 大気海洋結合モデル / 領域気象モデル / 日内変動 / 数値モデル / マッデン・ジュリアン振動 / 寒気吹き出し / 海面水温 / 日周期対流活動 / 日周期対流 / MJO / 海陸相互作用 / 日周期 |
研究開始時の研究の概要 |
海大陸では、世界中でも最も高い海面水温であるため、活発な積雲対流活動によって、全球の大気循環に影響を及ぼす。しかしながら、現業の数値モデルでも、海大陸における対流活動に対する、系統的な誤差が存在する。本研究は、その誤差の一部が過小評価された日周期の大気海洋相互作用によるものと考えて、観測や再解析データ及び数値モデルに基づいて、海大陸における対流活動と海洋上層の変動に対する、日周期の大気海洋相互作用の役割を解明する。本研究による知見は、大気海洋相互作用の理解を深化し、現業モデルと予報モデルの改善にも資する。
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研究成果の概要 |
本研究は海大陸における対流活動に注目し、大規模な大気現象による大気及び海洋の日周期変動メカニズムとその中に大気海洋相互作用の役割を明らかにすることを目的とし、観測・再解析データと高解像度な領域数値モデルによって、研究を行った。その結果、海大陸における対流活動が海陸風と海面での蒸発に依存するため、大規模大気変動に伴う風場の変動と地形の影響によって、日周期対流活動が活発・抑制されたことが明らかとなった。更に、大気海洋結合モデルに基づく感度実験を行い、大気海洋相互作用が昼間の蒸発を活発化させて、対流活動を強化したことも明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
海大陸における活発な大気海洋相互作用による生じた対流活動が全球の大気循環に影響を及ぼす。そこの対流活動と大気海洋相互作用の役割の理解を深めると、局域ではなく日本を含む全球規模の大気変動の再現性と予測改善が期待される。本研究では、観測と数値実験両方を用いて、海大陸における対流活動が大規模大気変動に対する新たな応答メカニズムを提唱し、対流活動の変動に対する大気海洋相互作用の役割も定量的に評価した。これらの知見は、我々が大気海洋相互作用に対する理解を深化できるとともに、現業の気候モデルと予報モデルの改善に貢献するものである。
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