研究課題/領域番号 |
20K14561
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分17030:地球人間圏科学関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
石澤 尭史 東北大学, 災害科学国際研究所, 助教 (50849320)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 津波堆積物 / 活断層 / 放射性炭素年代 / 放射性炭素年代測定 / 日本海溝 / 化学分析 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、東北地方における海溝型地震、内陸地震の活動履歴を解明する。具体的には地震活動に伴い地層中に残された痕跡(海溝型地震:津波堆積物、内陸地震:活断層)の形成年代を高精度で推定する。その結果を比較し、海溝型地震と内陸地震の活動時期について関連性を検証する。本研究により、海溝型地震活動が内陸地震活動に与える影響を検討することができ、その情報は地震活動の評価に繋がる。
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研究成果の概要 |
巨大な海溝型地震の活動は周囲の応力場にも影響を与え、その結果として内陸地震活動を誘発する可能性も示唆されている。例えば、2011年東北沖地震津波の直後には福島県で内陸地震が発生した。しかしながら、巨大海溝型地震は観測記録が得られる範囲を超える数百~千年程度の発生頻度を持つため、過去に発生してきた巨大海溝型地震によって内陸地震活動にどのような影響があったのかは十分に理解されていない。本研究では東北地方において、過去の地震津波に関する複数の地質記録の年代を精査し、それらの発生時期を比較した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では多点数の放射性炭素年代測定に基づく高精度年代推定法を用いて、東北地方の古地震痕跡(例えば、津波堆積物、活断層、噴砂)の年代についてベイズ推定を活用した統計解析により高精度での年代推定を行った。その結果、東北地方の陸域に残された古地震・古津波痕跡を網羅的に集約し、地震・津波について複数のプロキシの年代から、その同時性等を議論できた。これらの情報は、当該地域の古地震履歴を議論する上で有益なものであると考えられる。
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