研究課題/領域番号 |
20K14571
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分17040:固体地球科学関連
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研究機関 | 富山大学 (2023) 国立研究開発法人海洋研究開発機構 (2020-2022) |
研究代表者 |
沢田 輝 富山大学, 学術研究部都市デザイン学系, 助教 (10845100)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | ジルコン / 太古代 / バデレアイト / 超苦鉄質岩 / かんらん岩 / 蛇紋岩 / 地殻 / マントル / クロミタイト / 変質 / 苦鉄質岩 / 熱水変質 / ハフニウム同位体比 / 地球化学 / 鉱物 / 岩石 / 地球史 |
研究開始時の研究の概要 |
38~26億年前の太古代苦鉄質岩中ジルコン・バデレアイトをレーザー焼灼誘導結合プラズマ質量分析器(LA-ICPMS)で局所分析し、太古代のマントル組成進化とその対となる地殻生産量の変遷を明らかにする。さらに最終的な目標として、これまでの大陸地殻成長史の研究との比較により、地球史初期の固体地球全体の分化を矛盾なく説明するモデル構築を目指す。
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研究成果の概要 |
本研究で様々な超苦鉄質岩や苦鉄質岩の中の重鉱物を回収、分析する中で、これらの岩石の中では蛇紋岩化反応では強アルカリ性の熱水が生じることから、ジルコニウム鉱物が比較的容易に溶解、再沈殿していることが明らかになってきた。当初の目的の地球史初期のマントルや地殻の情報を解読することは極めて困難であることがわかった。ここ1年の間に、超苦鉄質岩に含まれるジルコンの性質について多数の報告が上がるようになり、本研究課題と同様の結論に至っており、代表者による研究によって、世界的な研究動向にキャッチアップできたと言える。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
超苦鉄質岩は日本列島でも一般的な岩石であり、その蛇紋岩化反応はプレート沈み込み帯で顕著に起こっている現象である。これらの岩石から希少なアクセサリー鉱物を抽出し、様々な局所分析を行った本研究の手法や議論の方向性は、太古代のような地球史初期の地質解読ばかりでなく、日本列島の比較的若い年代の岩石に対しても有効であり、それらの分析によって今後の防災科学に対する知見が広がることも期待できる。
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