研究課題/領域番号 |
20K14623
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分18020:加工学および生産工学関連
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
橋本 洋平 金沢大学, 機械工学系, 助教 (30456686)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | バレル研磨 / ジャイロフィニッシング / ストリームフィニッシング / 湿式条件 / コンパウンド / 研磨挙動 / ジャイロバレル研磨 / 仕上げ加工 / 複雑形状 / 研磨加工 / ジャイロ式バレル研磨 / マスフィニッシング / 研磨 |
研究開始時の研究の概要 |
金型や装飾品といった複雑形状に対する優れた研磨技術の確立は,ものづくりにおける重要課題といえる.複雑形状の表面粗さ向上が容易であるバレル研磨は,この有力な解のひとつとして挙げられるが,加工プロセスの制御性の低さなどが課題となり,活用範囲は拡張していない. このため,本研究ではこのような課題を解決し,バレル研磨を複雑形状に対するより優れた研磨技術とすることを目指し,材料除去現象に直結する加工面での砥粒挙動の観察に取組み,産業界で広く活用される湿式条件におけるバレル研磨の理論構築を実現する.更に,観察された砥粒挙動に基づき,技術開発を行う上で重要なツールとなる加工特性推定技術の開発にも挑戦する.
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研究成果の概要 |
研磨加工は,優れた摩擦摩耗特性や美しい外観などを創成できるため,ものづくりにおいて重要な加工技術である.本研究では,金型や装飾品といった複雑形状に対する研磨技術として期待されるジャイロバレル研磨の理論構築に取組んだ. 本研究では,加工面での研磨メディア(小形砥石)挙動の評価技術を開発した.また,加工面でのメディア挙動に基づき,湿式条件では研磨メディアの目詰まりを抑制できるため,乾式条件と比べ大幅に研磨特性を向上できることを明らかにした.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
バレル研磨は,研磨メディアによる加工物の材料除去の繰り返しにより進展する.このため,本研究成果の一つである加工面での研磨メディア挙動の評価技術を活用することで,バレル研磨の理論構築が大きく進展すると考えられるため,本研究成果は高い学術的意義をもつといえる. また,理論構築の進展により,優れた特徴をもつバレル研磨の産業利用を妨げる主要因である試行錯誤からの脱却も期待できる.このため,職人による手磨きの置換えを進めることが可能であるため,本研究成果は高い社会的意義ももつといえる.
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