研究課題/領域番号 |
20K14651
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分19010:流体工学関連
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研究機関 | 岩手県立大学 (2022-2023) 秋田県立大学 (2020-2021) |
研究代表者 |
ニックス ステファニー 岩手県立大学, ソフトウェア情報学部, 講師 (00756637)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2021年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 赤血球 / 赤血球膜 / 境界要素法 / バイオメカニクス / 生体流体力学 / 溶血 |
研究開始時の研究の概要 |
血液が補助人工心臓や透析装置を通過する際に,血液の主成分である赤血球が破壊されることがある.赤血球の破壊・損傷により様々な症状を引き起こすため,赤血球の破壊・損傷を理解することが重要な課題であるが,根本的なメカニズムが未解明である.本研究の目的は,赤血球膜の実際な構造を基づいたシミュレーションを開発し,赤血球の破壊・損傷のメカニズムの新規候補を提案することである.赤血球の破壊・損傷メカニズムの解明に成功すれば,血液の品質低下を招かない人工臓器の開発などの分野に貢献できると考えられる.
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研究成果の概要 |
本研究では,赤血球の破壊や損傷のメカニズムを解明するため,赤血球膜の微細構造を正確に再現する新しい数値モデルを開発しました.このモデルは,赤血球膜の複雑な構造を考慮し,従来のモデルよりも現実に近い挙動をシミュレーションできます.この成果は,人工心臓や透析装置などの医療機器の改良に貢献し,患者さんの負担を軽減する可能性があります.また,赤血球に関する基礎研究の進展にも寄与すると期待されます.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で開発した赤血球膜のモデルは,赤血球の破壊メカニズムの解明に貢献する.これは学術的に重要な進展であり,血液に関する基礎研究を前進させる.社会的には,この知見を活用することで,人工心臓や透析装置などの医療機器の設計改良が可能となり,溶血(赤血球の破壊)のリスクを低減できる.結果として,これらの機器を使用する患者さんの安全性と生活の質の向上につながると期待される.
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