研究課題/領域番号 |
20K14686
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分20010:機械力学およびメカトロニクス関連
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研究機関 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 |
研究代表者 |
鷲野 壮平 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 情報・人間工学領域, 研究員 (30850937)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 運動解析 / ランニング / 運動学習 / 運動フィードバック / 身体重心位置 / 線形混合モデル / 運動フィードバック技術 / トレーニングシステム / 運動スキル / 個人差 / 線形混合効果モデル / フィードバック技術 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、エネルギー消費効率の高い運動スキルを獲得させるテーラーメイド型運動学習システムの開発を目的とする。ヒトが運動スキルを習得する際、自身の運動と目的とする運動の差異をフィードバッグしながら運動学習を進めるが、未実現の運動を学習対象とする場合、「身体的特徴の個人差」、「現状の運動と目的の運動との大きな乖離」の存在が習得を困難にさせる。これら問題の打開策として、前者には「運動個体化技術」、後者には「ステップフィードバック技術」を提案する。これら技術によって、エネルギー消費効率の高い運動スキルを誰もが獲得できるトレーニングシステムの開発に繋がる。
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研究成果の概要 |
本研究に取り組むことで得られた成果は次の通りである。1)現在の運動から目標となる運動に任意の段階で変容させたランニング運動を生成する技術を開発した、2)目標とする運動に対する学習状況をリアルタイムに確認できる運動計測、解析、介入基盤を構築した、3)体幹のマーカー数点から水泳運動中の身体重心高の軌跡を低コスト化で推定するモデルを構築した、4)データの個人差を考慮した統計処理を活用し、水泳運動中の速度を身体重心高の関係をモデル化した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果を活用することで、運動学習者は現在の運動と目標となる運動との差異が大きくても、少し変容させれば到達できる段階的なゴールを設定でき、かつインタラクティブに運動学習を行える。これにより、運動学習者はモチベーションを保ちながら、運動スキル獲得に向けて着実に運動学習を進められることが期待できる。身体重心位置は、スポーツ指導現場で頻繁に体重移動という言葉で馴染みのある指標であり、その評価が簡便に行えるようになることで、効果的なコーチングの実現に貢献する。ヒトを対象とした実験で得られるデータには、個人差が含まれるが、線形混合モデルを用いることで、適切にデータの処理および解釈ができるようになる。
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