研究課題/領域番号 |
20K14736
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分21020:通信工学関連
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研究機関 | 奈良先端科学技術大学院大学 |
研究代表者 |
DUONG QuangThang 奈良先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 助教 (40757811)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | 多対多無線給電 / 干渉除去 / 安全性 / inductive power transfer / multiple transmitters / multiple receivers / crosstalk mitigation / mimo / cross-talk / isolation / Inductive power transfer / MIMO / Compensation circuit / Load-independent outputs / Power-flow isolation |
研究開始時の研究の概要 |
This research studies a crosstalk mitigation method for in multiple-input multiple-output (MIMO) inductive power transfer (IPT). The expected outcome is a novel compensation circuit design, applicable to general MIMO-IPT with arbitrary numbers of transmit and receive coils, in any arrangement and at any operation frequency.
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研究成果の概要 |
本研究は多数の送受電コイルからなる無線給電における干渉除去技術の構築を目的とし、5つの検討に分けて進めた。検討1では、伝送系に損失がない理想の条件で簡易設計を行った。検討2では、損失がある前提で設計し直した。検討3では送受電側それぞれが自分のパラメータしか把握できないと現実に近い条件で解を求めた。これらの検討は成功に終わり、特に検討3では中継コイルを用いた無線充電にも設計を拡張できた。検討4と5では、期待した電力拡大効果並びに漏洩電磁界低減効果は部分的に確認できたものの決定的な結論まで至っていない状況にある。本研究は、1件の学術論文、10件の学会発表と2件の受賞で概ね成功に終わったと思われる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は多対多無線電力伝送を利用し、多数の安価な小型電源で安全に給電電力を拡大しようとしている。この伝送形態を行う際、送電コイル間干渉また受電コイル間干渉が必然的に発生しシステムの効率と安定性を劣化させるため、本研究では干渉除去技術を提案した。提案した設計はコイルの数と配置が限定されることなく任意に定められた場合に適用でき、今までにない一般解である。これで多対多無線給電の懸念材料である干渉問題は解決され、今後この技術の幅広い応用と盛んな研究に貢献できたと考える。
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