研究課題/領域番号 |
20K14887
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分23020:建築環境および建築設備関連
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研究機関 | 東京電機大学 |
研究代表者 |
兪 ハニ 東京電機大学, 未来科学部 建築学科, 助教 (40796108)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | バイオフィリックデザイン / 休憩空間 / 季節 / 知的生産性 / 視聴覚感覚 / 心理生理評価 / VR / 噴水 / 植物 / 自席休憩 / リラックス / リフレッシュ / パーティション / 心理評価 / 自然風景画像 / CFF値 / 建築環境 / バイオフィリックデザイン画像 / 照明環境 / 快適視環境 / 環境心理・生理 |
研究開始時の研究の概要 |
休憩空間は仕事や学習で疲れた時、心身を回復するために必要である重要な空間である。 人間は色の認知時、目を通して脳に情報伝達をし、色を持つすべての物体を認識する。快適な休憩空間を構成するための視覚要素として身体的・精神的に安定と深い関連があるバイオフィリア理論に着目した。 本研究では、休憩空間にバイオフィリック画像を提示して、心理的なだけでなく、脳の動き、心拍数などの生理的分析を介してバイオフィリック画像の休憩空間の適用可能性を確認し、行動及び季節による影響を考慮した心理評価と脳波解析を通じた休憩空間のバイオピルリク自然風景の画像効果のメカニズムモデルの構築、適切な照明環境を提示することを目指す。
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研究成果の概要 |
仕事や学習で疲れた時、心身を回復する重要な空間である休憩空間をよりリラックス・リフレッシュできる空間にするため、バイオフィリックデザインに着目した。休憩空間でプロジェクターを用い自然風景を投影した視聴覚媒体種類では、「動画+音」が最も高い評価を得られた。動きと音の一致し、うるさくない音量が、休憩空間のふさわしさに影響を及ぼしていた。また、休憩空間において視聴覚効果のある噴水は休憩に有用であり、冬期は噴水の音が視覚効果のみに比べ優位であった。一方、小規模オフィスの自席休憩時、植物があり、中程度のパーティションがある条件が、リラックス、リフレッシュ、総合満足度において高い評価を得られた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、バイオフィリックデザインが休憩空間の快適性向上に有効であることを示し、休憩空間におけるバイオフィリックデザインの効果に関する知見を提供した。視聴覚媒体、水景、植物、パーティションの高さといった、休憩空間における具体的なバイオフィリックデザイン要素の効果を明らかにした。また、冬期における休憩空間の噴水の音の効果を明らかにした。本研究の結果は、オフィス環境の質向上やオフィスワーカー・学生の心身の健康増進に貢献できる。また、教育施設やオフィスにおける休憩環境の改善に繋がる休憩空間の設計指針を提供することが示唆される。以上より、本研究は、学術的にも社会的にも意義のある研究成果であると言える。
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