研究課題/領域番号 |
20K14901
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分23030:建築計画および都市計画関連
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研究機関 | 京都府立大学 (2021-2023) 金沢大学 (2020) |
研究代表者 |
関口 達也 京都府立大学, 生命環境科学研究科, 准教授 (90758369)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 買い物弱者 / アクセス不便 / 道路環境 / 不便・不満 / ICT / アンケート調査 / 空間情報 / 移動活力 / 決定木分析 / 満足度 / 位置情報 / アクセシビリティ / 主観的評価 / 客観的状況 / 許容度 / 存在量 / 不便 / 歩行速度 / アンケート |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は人々の買い物の移動時における安全性や利便性といった距離以外の不便・不満に焦点を当てる.実際の経路上において買い物時に不便・不満の要因となる道路周辺の都市的な環境要素とその閾値を特定し,その結果から人々が買い物のために快適に移動できる都市整備に向けた提言を行う. まず人々の買い物時の移動や行動行動とその評価を調査し,店舗までの移動時に認識される不便・不満の度合いと環境要素との関係を解析する. 次に,歩行調査を行う.GPSやセンサーを活用し,人々の買い物経路上の不満・不便や環境要素の分布について詳細なデータを取得する.そして不便・不満の要因となる環境要素とその水準の関係を定量的に解析する.
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研究成果の概要 |
本研究では買い物弱者問題において重要となる人々の買い物不便に繋がる要因のうち,店舗へのアクセス性に着目した.そして,距離以外の静的・動的な道路環境要素を対象に含めながら一連の分析を行い,主な成果として以下を明らかにした.1) 徒歩移動におけるアクセス性の不満に影響を及ぼしやすい道路環境要素の種類と,人々が不満に感じる客観的状況.2)自転車移動時における,実際の移動経路における不安に関する道路環境要素,3)移動時の不満の解消につながる,歩行の活力増進に関する道路沿道の地域資源,4)コロナ禍や物価高騰などの社会情勢の変化の中での買い物不便に対するアクセス性の不満の影響度合いの変遷.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の遂行により,従来,学術研究や実際の政策立案の現場で見落とされがちであった,人々の買い物不便に繋がる距離以外のアクセス性の不便・不満の要因が明らかにでき,さらに,そのような不満が生じる客観的状況や社会的状況の中での影響度合いを明らかにすることで,そのような不便・不満を有する買い物弱者の抱える問題の改善や,今後縮退が進む都市やまちにおいて徒歩や自転車による快適な買い物環境づくりに寄与すると考えられる.また,多様な道路環境要素に着目した一連の研究成果は,関連する後進研究に新たな観点を提示する事にも繋がる.
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