研究課題/領域番号 |
20K14934
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分23040:建築史および意匠関連
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研究機関 | 関西学院大学 (2021-2022) 東京理科大学 (2020) |
研究代表者 |
石榑 督和 関西学院大学, 建築学部, 准教授 (10756810)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 戦後復興期 / 闇市 / マーケット / 露店 / 引揚者 / 建物疎開 / 小樽中央市場 / 小樽中央卸市場 / 岐阜駅前繊維問屋街 / ハルピン街 / 東京 / 市場 / 疎開空地 / 松本学 / テキヤ / 人口移動 / 港湾都市 / 冷戦期東アジア / 空間編成 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、第二次大戦後に東アジアで起きた大規模な人口移動(日本人の外地などからの引揚、国内の外国人の自国への引揚、国民党とその家族の中国大陸から台湾への移動、朝鮮戦争を契機としたコリアンの南下、および日本などへの移住)を起因として、日本・台湾・韓国の都市空間がいかに編成されていったのかを、とくに港町を対象として明らかにするものである。 研究を進めながら、空間と社会の両面から近現代の東アジアの都市空間を読み解く方法論を組み立てることも目指すこととする。
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研究成果の概要 |
本研究では第二次世界大戦後の大規模な人口移動に起因して形成が進んだ仮設市街地の形成過程を明らかにした。具体的には福岡、小樽、岐阜、東京(新橋、代田橋、公道の露店)を対象とし、また戦後の仮設的市街地の形成の母体となった戦中期の建物疎開について東京の一部の実態を明らかにした。その成果は都市計画学会の査読論文、日本建築学会の査読論文、同学会の研究発表、図書で公表した。現代の日本の都市を捉える上で重要な知見を得た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、これまで戦前あるいは戦後を対象としてきた東アジアの都市史を、第二次世界大戦を貫いた変化の歴史として捉え直す点に学術的意義がある。政治的状況が激変する第二次世界大戦前後の東アジアにおいて、都市空間はどのような変化を遂げたのか、都市空間を微視的に復原・観察することで明らかにした具体的な生活レベルでの空間の変化は、今の都市を捉え直し、未来を構想する上でも重要なという意味で現在的意義がある。
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