研究課題/領域番号 |
20K14961
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分24020:船舶海洋工学関連
|
研究機関 | 東京海洋大学 (2021-2022) 東京大学 (2020) |
研究代表者 |
吉田 毅郎 東京海洋大学, 学術研究院, 准教授 (30771505)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
|
キーワード | 合成開口レーダ / 海洋 / 船舶 / 河川 / 速度ベクトル / 海域 / 水域 / 信号処理 / 海洋観測 / 海流 |
研究開始時の研究の概要 |
合成開口レーダ(SAR)による速度ベクトル計測は、海洋分野において海流計測に応用が期待されている。これまでSARを用いた移動体の速度計測は、2台のレーダを並べて計測し、2台の中央から計測対象を見た視線方向の1方向成分しか計測できなかった。そこで、マルチルックという信号処理を活用することで2方向速度成分を求める新たな計測理論が申請者らにより示された。2方向の速度成分から速度ベクトル計測が可能となる。この手法を海域において適用可能か検証するために、本研究では数値シミュレーション及びSAR画像解析を行う。そして、速度ベクトルを推定するためのレーダ信号解析の特性把握と、海流計測への適用性を評価する。
|
研究成果の概要 |
合成開口レーダによる移動体の速度ベクトル計測において、マルチルックという信号処理を活用することで2方向の速度成分を求める計測方法を適用した。本研究では数値シミュレーションや合成開口レーダ画像解析から、実際の海域や水域における速度ベクトル推定において応用可能か検証を行った。特に、河川や沿岸域の海表面流に対して適用することで評価を行った。これに加えて、合成開口レーダによる移動体の速度ベクトル計測について、Spotlightモードの合成開口レーダ画像に対しても適用した。船舶の速度ベクトル推定を行う方法についても検証し、前処理として移動する船舶を検出する方法なども検討を行った。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
合成開口レーダによる計測方法の新たな提案を行い、その手法の評価や制限などを検証した。船舶についての移動情報を取得することは、船舶自動識別装置を搭載していない船の情報を得ることにつながる。また、海域や水域において流れの計測に対しては、海域や水域におけるデータを取得する際の手法として、適用性に制約はあるものの今後発展する可能性があるといえる。
|