研究課題/領域番号 |
20K14980
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分25010:社会システム工学関連
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研究機関 | 大阪大学 (2021-2022) 東京大学 (2020) |
研究代表者 |
内田 英明 大阪大学, 大学院工学研究科, 助教 (90837387)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 電気自動車 / 再生可能エネルギー / マルチエージェントシミュレーション / カーボンニュートラル / 交通シミュレーション / 潮流計算 / マルチエージェント / 電費 / 太陽光発電 / 充電施設 / 電力系統 |
研究開始時の研究の概要 |
電気自動車(EV)は交通網の一要素であると同時に,電力網においても一定の役割を果たしていくことが予想される.本研究課題では道路交通網と電力系統という性質の異なるインフラシステム間において,それぞれの挙動を詳細に表現できるシミュレータを準備し,それらを連携した統合シミュレーションを開発する.続いて,この統合シミュレータを利用し,EVの普及に伴いEVが媒介となって発生する相互作用について定量的に検討を行う.統合シミュレータが2つのインフラシステムをそれぞれ精緻に表現することで,複数の分野にまたがる課題に対し整合性を保った状態で近接し,インフラシステムのデザインに寄与する.
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研究成果の概要 |
本研究課題では道路交通網と電力系統それぞれの挙動を詳細に表現できるシミュレータを準備し,それを連携した統合シミュレーションの開発とその高度化を図った.電気自動車の充電にかかわる情報をインターフェースする機能を実装するとともに,それを利用した仮想都市における統合シミュレーションを実施した.低圧系統における普通充電器と高圧系統における急速充電器により2つのネットワークを相互作用させ,EVおよびPVの普及後には各々のインフラシステムに大きなインパクトが発生すること,適切な制御を施すことで状態を改善することができることを示した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
再生可能エネルギーと電気自動車は,適切な制御が成されれば脱炭素化に向けた強力なインフラとなり得るが,その大量導入による影響は依然として未知である.本研究では配電系統工学と交通工学という異なる分野で確立された詳細なシミュレーションモデルを組み合わせることで,カーボンニュートラル社会における仮想的な社会実験を実施し,その最適化やリスク検討を可能とした.
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