研究課題/領域番号 |
20K15207
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分31010:原子力工学関連
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研究機関 | 金沢工業大学 |
研究代表者 |
岡田 豪 金沢工業大学, バイオ・化学部, 講師 (90757840)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | ラジオフォトルミネッセンス / RPL / CaSO4 / アルカリ土類硫酸塩 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は材料合成、基礎化学特性評価、基礎物理特性評価および放射線応答特性評価の研究区分から構成する。材料合成で作製した材料は、組成や構造の観点から化学的に目的としたものであるかを基礎化学特性評価で検証する。基礎物理特性評価では光学特性を中心に調査し、放射線応答特性評価ではRPL特性のみならずTSLやOSL等の特性についても調査する。これら諸特性評価結果は材料合成にフィードバックされ、PDCA(Plan Do Check Action)サイクルにより材料を最適化する。また、材料の最適化に至るまでの変数パラメータを系統的に考察する事により、RPL現象の起源の理解に繋げ、材料設計指針を構築する。
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研究成果の概要 |
硫酸塩を母体とするラジオフォトルミネッセンス材料の開発を行った。なかでも、CaSO4を母体とする材料において顕著な特性を示し、放射線量に対する良好な感度が認められた。さらに、従来材料とは異なり、放射線照射直後から応答値が安定しており、熱を加えることで消去可能である事が認められた。さらに、熱処理による消去後においても、消去前と同様にラジオフォトルミネッセンスが発現する事が認められ、繰り返し再利用が可能である事が明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ラジオフォトルミネッセンスは現在個人被ばく線量計における放射線の検出ならびに線量の記録素子として用いられている。従来のラジオフォトルミネッセンス材料の種類は極めて少なく、この事が現象理解や材料設計指針の構築、新規応用展開の妨げとなっている。本研究では新たなラジオフォトルミネッセンス材料の開発に成功した。なかでも、放射線照射直後から応答値が安定である特性から、ラジオフォトルミネッセンス材料を用いたリアルタイム線量計測への応用展開が期待される。
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