研究課題/領域番号 |
20K15332
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分35010:高分子化学関連
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
内山 峰人 名古屋大学, 工学研究科, 講師 (10779680)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 高分子合成 / リビング重合 / アニオン重合 / 炭素-水素結合 / 可逆的連鎖移動 / 逐次重合 / 塩基触媒 / 可逆的活性化 / 末端官能性高分子 / ラジカル重合 / 炭素ー水素結合 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、炭素-水素結合を選択的かつ可逆的に活性化し、生長アニオン種やラジカル種を生成することで、従来困難であった炭素-水素結合の活性化に基づく新規精密アニオン重合およびラジカル重合を達成する。さらに、炭素-水素結合の活性化に基づく重合系の特徴を活かすことで、逐次ラジカル重合系の開発や特殊構造高分子の合成へと展開し、精密制御高分子の新しい合成手法を確立する。
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研究成果の概要 |
本研究では、炭素―水素結合からのアニオン種の生成に基づく新規精密アニオン重合の開発を目的とした。従来、可逆的活性化を必要としなかったメタクリレートのリビングアニオン重合に対し、炭素―水素結合をドーマント種として導入し、可逆的連鎖移動に基づく新規リビングアニオン重合を検討した。さらに、炭素―水素結合からのアニオン種の生成とビニルモノマーへの選択的な一分子付加を組み合わせることで、炭素―水素結合の脱プロトン化に基づく新規逐次アニオン重合についても検討した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、炭素―水素結合への可逆的連鎖移動に基づく新たなリビングアニオン重合を見出した。従来の手法とは、反応機構が全く異なるため、アニオン重合およびその周辺分野に与える影響は大きく、精密重合法の更なる発展への寄与が期待できる。また、これら新規重合法の特徴を生かすことで、従来では困難であった構造制御が可能となり、新たな高分子材料の開発へと展開が可能となる。
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