研究課題/領域番号 |
20K15399
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分37010:生体関連化学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
村山 恵司 名古屋大学, 工学研究科, 助教 (70779595)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2020年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | SNA / 光架橋 / ライゲーション / RNA / 人工核酸 / RNA検出 |
研究開始時の研究の概要 |
特定の波長の光照射によって二重鎖形成と解離を自在に制御できる人工核酸SNAを設計し、鋳型となる核酸上でSNA断片を連結する「SNA光ライゲーション法」を開発する。 この系を利用することで、シグナル増幅によるRNA高感度検出システムを構築し、微量RNAを配列特異的に検出することを目指す。更に、全く新しいナノ構造体として核酸ポリカテナン作成を試みる。
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研究成果の概要 |
核酸のライゲーション反応は鋳型鎖に二重鎖形成した相補的な断片配列同士を選択的に連結する手法であり、遺伝子組み換えにおいて必須の技術であるだけでなく、核酸構造体の安定化や核酸配列検出への応用も盛んに行われている重要な技術である。本研究では光照射で人工核酸SNAをRNA鋳型上で連結する光ライゲーション反応を新たに開発した。本反応は鋳型RNA存在下で選択的に進行し、高効率で連結産物が得らることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今回開発した光ライゲーション反応は特定のRNA配列存在下でのみSNA鎖を連結する反応であるため、RNAを標的とする新たなRNA検出システムや核酸医薬としての応用が期待できる。また、本研究の過程で新たに開発した光応答性核酸塩基NVAは、過去に報告しているPVAと同様の二重鎖光制御を、より短波長の光照射で行うことができるため、PVAとNVAを併用することで複雑な核酸分子マシンを構築することが可能となった。
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