研究課題/領域番号 |
20K15416
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分37030:ケミカルバイオロジー関連
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研究機関 | 高知大学 |
研究代表者 |
越智 里香 高知大学, 教育研究部総合科学系複合領域科学部門, 助教 (80709618)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2020年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 蛍光プローブ / 自己組織化 / 凝集誘起発光 / がん細胞 / 超分子 / 生体分子 / 細胞イメージング / 超分子化学 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、特定のがん細胞の内部に局在(凝集)することで蛍光がOFF→ONスイッチングする蛍光プローブを開発し、がん細胞のライブイメージングを目指す。 本研究目的を実現するため、(1)分子が凝集することではじめて発光性を示す(凝集誘起発光(AIE)型)色素構造と特定がん細胞に選択的に結合するリガンド部位を導入した蛍光プローブを開発し、(2)がん細胞ライブイメージングを試みる。
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研究成果の概要 |
本研究では、前立腺がん細胞に選択的に取り込まれ局在化(凝集)することで非蛍光性(OFF)から蛍光性(ON)へとスイッチングするOFF/ON型蛍光プローブを開発し、前立腺がん細胞のリアルタイムイメージングの実現を目指した。 凝集することで非蛍光性から蛍光性へとスイッチングする凝集誘起発光(AIE)型色素部位と、前立腺がん細胞に選択的に結合し細胞内への取り込みを誘発するリガンド部位を導入した蛍光プローブ候補分子ライブラリを合成した。共焦点レーザー顕微鏡による細胞イメージング実験の結果、洗浄操作をおこなうことなく前立腺がん細胞をリアルタイムイメージングできるプローブ分子を見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、AIE特性を利用した分子センシングならびに細胞イメージングが試みられるようになっており、色素骨格や検出対象のバラエティー拡張は重要な課題となっている。過酸化水素などに応答してAIE挙動を示す蛍光プローブが開発され細胞イメージングが試みられているが、特定細胞への選択的取りこみを実現した例はほとんどない。よって、本研究で細胞認識部位(リガンド部位)の導入によりがん細胞選択的なAIE挙動を示す蛍光プローブを開発することができれば、重要な知見を与えうると期待できる。
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