研究課題/領域番号 |
20K15495
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分38060:応用分子細胞生物学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究代表者 |
吉田 哲也 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 生物機能利用研究部門, 研究員 (00809874)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 植物ウイルス / トバモウイルス / 複製 / 翻訳 / 試験管内翻訳複製系 |
研究開始時の研究の概要 |
植物ウイルスは自身のゲノムを複製するため、宿主細胞内でウイルスRNA、複製タンパク質、宿主因子などを含む複合体を形成する。本研究では、我が国で大きな被害をもたらすトバモウイルスの複製関連複合体の性状や形成メカニズムについて試験管内実験系等を利用して解析し、ウイルス防除に資する知見を得ることを目指す。
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研究成果の概要 |
植物プラス鎖RNAウイルスの一種であるタバコモザイクウイルス(TMV)の複製タンパク質による複製鋳型RNA認識機構の詳細は不明である。本研究では、TMVゲノムRNAの5′末端領域に由来する複数種の短鎖RNA断片の添加が、試験管内におけるTMV複製タンパク質-ウイルスRNA間相互作用およびTMV RNA複製を阻害することを明らかにした。また、一部の短鎖RNA断片がTMV RNAおよびその他のRNAの翻訳を阻害することを見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、TMV複製タンパク質による複製鋳型RNAの認識に重要なRNA配列の同定に資する解析系を構築することに成功したと考えられる。また、複数種の短鎖RNA断片がTMV RNAの複製をトランスに阻害したことから、複製タンパク質によるゲノムRNAの認識過程がウイルス防除の標的となり得ること、当該短鎖RNA断片がウイルス防除に利用し得ることを示すことができたと考えられる。
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