研究課題/領域番号 |
20K15510
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分39020:作物生産科学関連
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研究機関 | 東京農業大学 |
研究代表者 |
倪 斯然 東京農業大学, 農学部, 助教 (90826835)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 威霊仙 / サキシマボタンヅル / 発芽特性 / 薬用植物栽培 / 薬用植物 / 種苗生産 / 栽培条件 / 品質評価 |
研究開始時の研究の概要 |
日本における生薬「威霊仙」は、年間使用量約11トンの全量を中国からの輸入品に依存している。「威霊仙」の3種の原植物の中でサキシマボタンヅルは沖縄地方にのみ分布するが、資源量が少なく利用されていない。申請者は宮古島で採集したサキシマボタンヅルを東京農業大学厚木キャンパスにて試験的に栽培したところ、正常な生長開花が確認された。本種を栽培することで威霊仙の国産生産で賄うことが可能となるが、栽培技術はまだ確立されていない。 そこで、本研究では「威霊仙」の国産化を目的に、種子・挿し木による種苗生産法、高品質・高収量を実現する栽培方法、栽培品の品質評価法などの研究に取り込み、一連の技術を確立する。
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研究成果の概要 |
本研究では漢方生薬「威霊仙」の国内生産を目指し、宮古島産サキシマボタンヅルの種苗生産法、生息地外栽培法、品質評価などの研究に取り組み、一連の技術を確立することを目的とした。研究の成果として、関東地方で本種の栽培が成功し、発芽能力のある種子が結実することを確認し、生息地外での栽培生産が継続的に行えることを明らかにした。また、栽培品は日本国内に流通している「威霊仙」と同様にオレアノール酸とヘデラゲニンを含有し、他の化学的特徴においても差が認められなかったため、「威霊仙」の生産原料として利用できることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
生薬「威霊仙」(イレイセン)は年間使用量約11トンの全量を中国からの輸入品に依存しており、安定供給のためには国内生産が必要である。「威霊仙」の原植物であるサキシマボタンヅルが沖縄地方にのみ分布するが、薬用資源として利用されていない。本研究は未利用資源であるサキシマボタンヅルの栽培生産技術を確立したことで、生物資源の有効活用を推進することができ、「威霊仙」の国産化に寄与できると考えられる。
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