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エフェクターの網羅的局在解析を通じた植物病原細菌の感染機構の研究

研究課題

研究課題/領域番号 20K15527
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分39040:植物保護科学関連
研究機関福島大学

研究代表者

岡野 夕香里  福島大学, 食農学類, 准教授 (90734872)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
キーワードイメージング質量分析 / 植物病原細菌 / エフェクター
研究開始時の研究の概要

植物は細菌に共通する分子パターンを認識してPTIと呼ばれる抵抗性を誘導するが、病原細菌はエフェクターと呼ばれるタンパク質を分泌しPTIを抑制する。エフェクターの局在解析は機能解析の第一歩となるが、従来は多くのエフェクターを同時に解析することはできなかった。そこで本研究では、植物病原細菌から分泌されている全エフェクターの局在を、イメージング質量分析法により網羅的に明らかにし、感染メカニズムを包括的に解明する。

研究成果の概要

細菌が引き起こす植物の病害は防除が難しい。植物は細菌に対して複数の抵抗性機構を有するが、細菌はタイプⅢエフェクターと呼ばれる低分子のタンパク質を植物体内に分泌し、抵抗性機構を抑制する。本研究では植物の抵抗性のシグナル伝達に関わる植物ホルモンであるサリチル酸やタイプⅢエフェクターに関してイメージング質量分析を行い、その結果、細菌接種時のサリチル酸の局在の様子を明らかとした。また、Xanthomonas属細菌接種時のタバコで、強い抵抗性反応である過敏感反応に類似した反応が起こっていることを見出した。

研究成果の学術的意義や社会的意義

植物の細菌に対する病害応答の際のサリチル酸の組織的な局在を可視化した報告は無く、本研究が初めての報告である。本研究により得られた知見は、細菌に対する病害抵抗性の誘導メカニズムの解明の一端を担うものであり、将来的には植物の抵抗性反応を利用した新規な細菌病の防除法の確立に繋がるものである。

報告書

(4件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2023 2022

すべて 学会発表 (2件) (うち招待講演 1件)

  • [学会発表] Xanthomonas arboricola pv. pruni が引き起こすタバコのHR様反応の解析2023

    • 著者名/発表者名
      岡野夕香里
    • 学会等名
      令和5年度日本植物病理学会大会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [学会発表] 植物ウイルスに対する多重抵抗性付加に向けた研究2022

    • 著者名/発表者名
      岡野夕香里
    • 学会等名
      令和4年度日本植物病理学会大会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • 招待講演

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-01-30  

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