研究課題/領域番号 |
20K15528
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分39040:植物保護科学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
加藤 大明 京都大学, 農学研究科, 特定研究員 (70642635)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | シロイヌナズナ / スフィンゴ脂質 / ジャガイモ疫病菌 / 卵菌 / 受容体 / セラミダーゼ / Lumi-Map / スフィンゴイド塩基 / 抵抗性 / 植物免疫 / 植物受容体 / 脂質 |
研究開始時の研究の概要 |
農作物の生産現場において、病害による被害は甚大であり、新規防除法の開発は重要な課題である。近年、植物病原性卵菌類からセラミド関連化合物PiCerDが植物に抵抗反応を誘導する物質として分離されたが、植物のPiCerD認識機構は未知である。本課題では、遺伝学的手法および生化学的手法を用いてPiCerDに対するシロイヌナズナの受容体および情報伝達因子群を数多く同定し、機能解析を行う。本研究を通して、植物のPiCerD認識機構およびPiCerD認識による抵抗反応の病害抵抗性にお ける機能を分子レベルで解明する。
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研究成果の概要 |
植物のスフィンゴ脂質認識において、細胞外セラミダーゼNCER2が病原菌セラミドを分解して9-メチルスフィンゴイド塩基を生成し、生成した9-メチルスフィンゴイド塩基を細胞膜上に存在する受容体様キナーゼRDA2が認識することにより抵抗反応を誘導することを明らかにした。シロイヌナズナrda2およびncer2変異体はアブラナ科植物べと病菌に対する抵抗性が低下したことから、RDA2およびNCER2を介した病原菌由来スフィンゴ脂質の認識は植物の抵抗性に重要であることを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
植物の病原菌に対する防御応答において、病原菌の何をどのように認識しているか不明な点が多い。本研究では、植物が病原菌由来のセラミドを認識するしくみを世界で初めて明らかにした。今後、このしくみを応用した作物の耐病性付与に貢献することが期待される。
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