研究課題/領域番号 |
20K15558
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分40010:森林科学関連
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研究機関 | 東京農業大学 |
研究代表者 |
根本 唯 東京農業大学, 地域環境科学部, 助教 (50792876)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | ヒグマ / バイオロギング / 行動分類モデル / 機械学習 / 3軸加速度センサー / 行動生態 / 北海道 / 知床 / カメラ首輪 / 3軸加速度センター / ビデオカメラ首輪 / 行動分類 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、様々な行動がいつ・どこで行われているのかを調べることが難しい森林に生息する哺乳類の代表としてヒグマを対象とし、動物の体の加速度や姿勢を調べることが可能な3軸加速度センサーを用いて行動分類手法を開発する。野生のヒグマから取得した3軸加度センサーデータ、ビデオカメラによる動画データ、直接観察による行動分類データ、及びGPSデータを組み合わせ、機械学習による解析から行動分類モデルを作成する。
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研究成果の概要 |
北海道・知床半島において8頭の野生のヒグマより取得した行動データ(3軸加速度データ等)を用いて、機械学習の一つであるランダムフォレストモデルにより、行動分類モデルを作成した。モデルでは、同一の個体であれば95%以上の正確度で11種類の行動(休憩・木登り・樹上採食・樹上待機・地上採食・移動・魚探餌・地上探餌・泳ぐ・待機・その他)を分類できた。また、この様なモデルを作成するためには、最低1ヶ月間における同様の行動データが必要であることが明らかになった。さらに、作成したモデルでは他の個体の行動データからでも休憩・地上での行動・樹上での行動の3種類については95%の正確度で分類することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果では、3軸加速度データより11種類の行動を分類可能なモデルを作成できた。本モデルを使用することで、ヒグマの野生下における詳細な行動を推定可能になり、生息地や季節といった環境要因と様々な行動との関係性を明らかにすることが可能となる。また作成に必要なデータ量も明らかになったことから、今後はより効率的なモデル作成が可能になると考えられる。加えて3軸加速度データさえあれば、他個体でも休憩・地上での行動・樹上での行動の3種類を分類することが可能であるため、ヒグマの樹木利用については、比較的長期的なデータを取得可能な3軸加速度データを用いることで、長期的な解析を行うことが可能である。
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