研究課題/領域番号 |
20K15567
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分40020:木質科学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
藤澤 秀次 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 助教 (80756453)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | ナノセルロース / エマルション / 複合材料 |
研究開始時の研究の概要 |
これまでに申請者が確立している完全水系プロセスにより、有機溶媒や高エネルギーを必要としない手法で均一なナノセルロース/樹脂複合材料の調製を目的とする。木質資源由来ナノセルロースを用い、3年間で複合材料調製条件・物性評価技術の確立を目指した基礎的研究を行う。ナノセルロースの実用化を見据えた本学術研究により、木質資源による新たな産業創出の基盤技術を構築する。
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研究成果の概要 |
ナノセルロースは植物由来の新規素材であり、機能性材料化へ向けてナノセルロースと樹脂の複合化が求められています。本研究では木材由来ナノセルロースを水中で樹脂と均一に複合化する手法を開発し、マスターバッチとして利用する手法を確立しました。得られた複合材料中において、ナノセルロースと樹脂はナノレベルで均一に複合化されており、高い透明性を示しました。また、ナノセルロース添加によって材料は堅く・強くなりましたが、脆くなるという課題も得られました。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
循環型素材であるナノセルロースを補強繊維とすることで高機能プラスチック系材料の開発が期待できます。また、ナノセルロースの補強により、高強度化にともなうプラスチック使用量削減が見込めますので、二酸化炭素排出量削減への貢献も期待できます。また、本複合材料調製技術は、ナノセルロースの乳化能を利用した独自の手法であり、ナノファイバーの界面科学的理解を深める研究成果です。また、本研究は農学と材料工学の異分野融合型研究であり、今後の材料開発イノベーションの誘発も期待できます。
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