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どのような仔魚が、なぜ生き残るのか:サバ・イワシ類の3D行動解析実験

研究課題

研究課題/領域番号 20K15590
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分40030:水圏生産科学関連
研究機関国立研究開発法人水産研究・教育機構

研究代表者

中村 政裕  国立研究開発法人水産研究・教育機構, 水産技術研究所(廿日市), 研究員 (00781832)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
キーワード生活史戦略 / 浮魚類 / 進化 / 水産資源管理 / 行動 / マサバ / 浮魚 / メソコスム実験 / 捕食実験 / 成長戦略 / 成長率 / 運動能力 / 仔稚魚 / 行動解析 / 成長速度 / 3D行動解析 / マイワシ
研究開始時の研究の概要

水産資源を適切に管理するためには、仔魚や稚魚の段階で「どんな個体が、なぜ生き残るか?」を理解することが鍵となる。これまでの研究から「成長の速い個体は生き残り易い」ことが明らかになってきた。その理由は「成長が速ければ運動能力も高いため」と信じられてきたが、それを検証した研究は存在しない。本研究では、マサバ・マイワシ・カタクチイワシの仔稚魚について、個体の運動能力に基づいた「成長-生残パラダイム」を検証する。

研究成果の概要

マサバ・マイワシ・カタクチイワシの仔稚魚について、成長速度と運動能力の関係を調べた。その結果、全ての種で、成長速度と運動能力の正相関関係が認められることが明らかになった。この結果は、野外研究から得られていた予測と概ね一致するが、その関係性は想定よりも複雑であった。マサバでは両者の関係性がドーム型であり、カタクチイワシでは22℃では正相関が認められたものの、26℃や16℃では関係が消失した。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究は、知見が限られた外洋性魚類を用いた実験を通じて、あらゆる動物群の中で初めて成長速度と運動能力の正相関関係を報告したものであり、生態学・進化学の発展に資するものである。また、サバ・イワシ類の生活史初期における成長速度と運動能力の関係の実態は、これまでに全く検証がなく、謎に包まれていた。この関係性が初めて詳細に明らかになったことで、水産学上の重要な課題である、加入量予測の高精度化にも大きく貢献する。

報告書

(3件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2023-12-25  

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