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ため池からの温室効果ガス放出量の定量評価と放出機構の解明に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 20K15636
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分41050:環境農学関連
研究機関京都大学

研究代表者

坂部 綾香  京都大学, 白眉センター, 特定助教 (40757936)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
キーワードため池 / 渦相関法 / メタン / 二酸化炭素 / 温室効果ガス / チャンバー法 / フラックス
研究開始時の研究の概要

日本全国にため池は多く存在し、少雨地域の灌漑に使用されるなど地域社会で重要な役割を果たしている。一方で、ため池底層では嫌気的環境が形成され、特に高温期には二酸化炭素に次ぐ温室効果ガスであるメタンの強力な放出源となると考えられる。しかし、ため池からの温室効果ガス放出量が詳細に調べられた例はない。
本研究では、ため池水面からの温室効果ガス放出量を直接的に評価できるフロート式チャンバー法によって、兵庫県瀬戸内地域のため池において、温室効果ガス放出量を観測する。ため池が温室効果ガス収支に与える影響を評価し、放出機構の解明を通じて温室効果ガス放出量の削減に向けたため池管理に貢献することを目指す。

研究成果の概要

瀬戸内の少雨地域には農業用ため池が多く存在し,藻類の光合成は二酸化炭素吸収に,嫌気的な底泥がメタン放出に寄与する可能性があるが,これらのガス収支を実測した研究例は存在しなかった.本研究は,兵庫県加古川市のため池において,渦相関法による池と大気間の二酸化炭素,メタン交換量の観測を行い,約2年にわたるデータを取得した.ため池が地域の温室効果ガス収支に果たす役割の解明と,気象データ,池内環境データを併せて解析することで,ため池における温室効果ガス動態のメカニズム解明を進めた.

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究の目的は,農業という人間活動によって造成される「ため池」が二酸化炭素吸収源,メタン放出源として温室効果ガス収支に果たす役割を解明することである.メタンは重要な温室効果ガスであり,内陸の水圏は主要なメタン放出源として認識されているが,その放出量の推定には未だ不確実性が大きい.内陸水圏からのメタン放出を削減するには,実測データに基づくメタン放出量の定量化と変動メカニズムの理解が必要である.本研究はため池生態系に着目し,2年の実測データを取得した.得られた知見は,ため池が温室効果ガス収支に果たす役割の理解に役立ち,放出量削減に向けたため池の管理に貢献すると考える.

報告書

(4件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2022

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 渦相関法を用いたため池からのメタン放出の測定2022

    • 著者名/発表者名
      森口大世, 坂部綾香, 伊藤雅之, 小杉緑子
    • 学会等名
      日本陸水学会第86回大会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [学会発表] ため池表層水における溶存二酸化炭素濃度の日変動特性2022

    • 著者名/発表者名
      宮下直也, 伊藤雅之, 坂部綾香
    • 学会等名
      日本陸水学会第86回大会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-01-30  

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