研究課題/領域番号 |
20K15651
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分42010:動物生産科学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究代表者 |
緒方 和子 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 畜産研究部門, 主任研究員 (40761614)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 精子 / ウシ / 運動性 / マイクロ流体デバイス / エピゲノム / 受胎性 / DNAメチル化 |
研究開始時の研究の概要 |
近年、ウシの人工授精による受胎率の低下の要因が探られる中、運動性等の精液性状の評価結果が良好でも受胎性の低い精液の存在が明らかになってきている。本研究では、精子のエピゲノム変化が受胎性に関する新たな指標となりうるかを検討する。その上で、受精に関与すると考えられる走流性の高い精子を新規の精子選別技術であるマイクロ流体技術により捕集して、DNAやヒストンの修飾状態及び体外受精能の解析対象とする。以上より、運動性が高いにもかかわらず受胎性の低い精子に特徴的なエピゲノム変化を明らかにすることで、ウシ精液の低受胎に関わる要因の解明を目指す。
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研究成果の概要 |
ウシ凍結精液の受胎性を判定する新たな精液評価技術が求められている。本研究では、運動性に問題はないが受胎性の低い精液の特徴の検出を目指した。マイクロ流体技術を用いることで、高走流性精子を評価対象に絞った精液評価を実現した。また、精液中の個々の精子の運動計測値を解析することで、高走流性精子の中でも運動の特徴の異なる精子群を分類することが可能となった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ウシの人工授精受胎率の低下が問題となる中、通常の精液検査では発見できない受胎性の低い凍結精液の存在が知られてきており、精液の受胎性を評価する新たな評価技術の開発が求められている。本研究では、精液中に存在する高走流性精子を対象にした精液評価を実施し、個々の精子の運動計測値の解析による新たな運動性評価手法を開発した。これにより、従来の運動計測値では表現できなかった運動の特徴の数値化が可能となった。今後、精液の受胎性や品質に関わる運動の特徴を解明することで、凍結精液の評価技術の改良に繋がることが期待される。
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