研究課題/領域番号 |
20K15678
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分42020:獣医学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
楊 群輝 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 特任研究員 (10866924)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 高血圧 / CPI-17 / DOCA-食塩 / DOCA / 収縮力 / 腎臓 / 血管形態 |
研究開始時の研究の概要 |
CPI-17は平滑筋で主に発現する細胞質タンパク質であり、主にPKCによって38位のThrがリン酸化されることで活性化され、ミオシンホスファターゼの活性ドメインPP1cに直接結合し、ミオシンホスファターゼ活性(PP1PPase)を抑制する。CPI-17が正常血圧の維持に必須のタンパク質であることを明らかにしたが、CPI-17の動脈性高血圧症における病態生理機能については全く不明である。本研究では、CPI-17の遺伝子改変マウスを用いて、DOCA-食塩誘発高血圧におけるCPI-17の動脈性高血圧症病態生理機能を解明する。
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研究成果の概要 |
本研究では、正常血圧維持に必須のタンパク質CPI-17は病態生理機能を着目し、CPI-17の遺伝子改変マウスを用いて、デオキシコルチコステロン酢酸-食塩 (DOCA-食塩)誘発高血圧におけるCPI-17の機能を解析した。CPI-17欠損マウスや[T38A]CPI-17ノックインマウスでは有意にDOCAモデルによる高血圧が軽減したことから、CPI-17のThr38のリン酸化シグナルが食塩負荷高血圧発症に重要な役割を担うことが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
食塩誘発性の高血圧は日本では古くから臨床上問題となっている. 近年、RhoA/Rhoキナーゼ/MYPT1リン酸化経路がこの高血圧発症に重要な役割を担うことが明らかにされたが、Rho/Rhoキナーゼと並んで、ミオシンホスファターゼを阻害するPKCあるいはRhoA/RhoキナーゼCPI-17経路の関与は不明であった。本研究により新たにCPI-17経路も食塩誘発高血圧発症に関与する可能性が示されたことは、臨床医学上きわめて重要な知見である。
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