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転写抑制補因子による多能性幹細胞の未分化制御機構

研究課題

研究課題/領域番号 20K15714
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分43010:分子生物学関連
研究機関京都大学

研究代表者

樽本 雄介  京都大学, ウイルス・再生医科学研究所, 助教 (70551381)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
キーワード多能性幹細胞 / 未分化性 / 遺伝子発現 / 転写抑制補因子 / スクリーニング / CRISPR / CRISPRスクリーニング / 転写因子
研究開始時の研究の概要

ヒト多能性幹細胞(ES細胞やiPS細胞)は、基礎生物学から再生医療への応用まで幅広く用いられる細胞種である。しかし、均一の性質をもつiPS細胞を樹立することはまだ技術的に困難であり、細胞株によって未分化状態を安定的に維持する能力や様々な細胞へ分化する能力にばらつきがみられる。本研究では、ゲノム編集技術CRISPRを用いたスクリーニングによってヒト多能性幹細胞の未分化性を維持するために重要な新規の因子を特定し、その因子が未分化性を維持する遺伝子の発現ネットワークをどのように制御しているのかを解析する。本研究で得られる知見は、研究の再現性や臨床応用の安全性の向上につながることが期待される。

研究成果の概要

ヒト多能性幹細胞の未分化性の維持に重要な転写抑制補因子を遺伝学的スクリーニングによって新たに同定し、クロマチンへの結合解析やノックアウトした際の網羅的な遺伝子発現解析などを通してその因子が機能する分子機構を検討したところ、ヒト多能性幹細胞の未分化性の維持に必要な転写制御因子として知られるPRDM14と複合体を形成し、協調して遺伝子発現の制御をおこなうことを見出した。

研究成果の学術的意義や社会的意義

ヒト多能性幹細胞は基礎研究から臨床応用まで幅広く利用される重要な細胞であるが、その未分化性を制御する分子機構は完全に理解されておらず、そのことがヒト多能性幹細胞の質的な不均一性とも結びついている。未分化維持に重要な新たな因子とその制御機構を見出した本研究成果は、遺伝子発現の制御に関わる複雑な調節機構の理解へと一歩近づけるものであり、基礎・応用の両面でのヒト多能性幹細胞の将来的な利用をさらに促進するものとなることが期待される。

報告書

(3件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2021

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Transcriptional corepressor-mediated regulation in human pluripotent stem cells2021

    • 著者名/発表者名
      Yusuke Tarumoto, Katarzyna Tilgner, Bahar Mirshekar, Yoshie Masuda, Seiichi Sugino, Kosuke Yusa
    • 学会等名
      第18回幹細胞シンポジウム
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書

URL: 

公開日: 2020-04-28   更新日: 2023-01-30  

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