研究課題/領域番号 |
20K15775
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分43060:システムゲノム科学関連
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
久野 朗広 筑波大学, 医学医療系, 助教 (60830122)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | バイオインフォマティクス / ゲノム編集 / 実験動物学 / CRISPR-Cas / 次世代シーケンサー / 深層生成モデル |
研究開始時の研究の概要 |
CRISPR-Casによるゲノム編集技術の多方面における爆発的な普及の一方で、作出されたゲノム編集生物が目的の変異を持つ個体なのか、その品質を保証するために行う遺伝型解析手法では検出が困難な遺伝型が存在することが大きな問題となっている。 そこで本研究では多様なゲノム編集デザインに対して汎用的に用いることができる新規遺伝型解析手法の樹立を目的とし、ゲノム編集生物の質の保証という研究の根幹に貢献する。
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研究成果の概要 |
これまでCRISRP-Casによるゲノム編集によって生じる「アレル数が不明」であり「意図しない変異」を正確かつ迅速に検出する手法は存在しなかった。そこで本研究では、ゲノム編集による「意図しない変異」と「意図した変異」を一網打尽で検出・分類できるDetermine Allele mutations and Judge Intended genotype by Nanopore sequencer (DAJIN)を開発した。DAJINは点変異・エクソン欠失・flox変異誘導などの複数種のゲノム編集において、従来法を上回る正確性で遺伝型解析が可能であることを実証した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
意図した遺伝子改変マウス系統を実験に使用するためには、ゲノム編集を施された受精卵から発生した数十匹のマウスから「意図した改変遺伝子」を持つマウスを遺伝子検査で特定する必要がある。本研究で開発した遺伝子検査法(DAJIN)では、約100匹のマウスのそれぞれでどのような遺伝子改変が生じたのか、網羅的かつ正確に、簡便に特定できる。この手法はゲノム編集実験にかかる期間の短縮やその正確性の向上に寄与すると期待される。
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