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脳弓下器官において血圧調節に関わる神経機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 20K15928
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分46030:神経機能学関連
研究機関東京工業大学

研究代表者

松田 隆志  東京工業大学, 科学技術創成研究院, 特任助教 (90803065)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 中途終了 (2022年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
キーワード脳弓下器官 / 血圧制御 / アンジオテンシン II / 感覚性脳室周囲器官 / アンジオテンシン / ミクログリア / オプトジェネティクス / アンジオテンシンII / カルシウムイメージング
研究開始時の研究の概要

本研究では、脳において体液情報を感知する脳弓下器官(SFO)が血圧を制御する仕組みを明らかにすることを目指している。そのために、SFOを起点とする神経回路を光を用いて人為的に活性化する手法(オプトジェネティクス)およびその神経路を構成する神経細胞の活動を観察する手法(カルシウムイメージング)を用いる。本研究で予想される成果は、神経生物学だけでなく生理学や内分泌学などの研究分野にも大きく貢献するものである。SFOによる血圧制御機構の詳細が明らかになれば、高血圧症など循環器疾病に対する治療法の開発に寄与するものと期待できる。

研究成果の概要

特定の神経核に連絡しているSFOのAT1a陽性ニューロンを選択的に活性化させたところ、マウスの血圧が上昇することを確認した。また、OVLTのAT1a陽性ニューロンも同じ神経核に投射しており、人為的に活性化することで血圧上昇が誘導された。また、in vivoカルシウムイメージングを用いてSFOのAT1a陽性ニューロンの活動を選択的に観察する手法を確立した。
この手法を応用して、SFOにおいてCCKニューロンが塩欠乏状態に応じて活動し、GABA作動性ニューロンを介して水分欲求を誘導するニューロンの活動を抑制することによって飲水行動が抑制されることを明らかにした。

研究成果の学術的意義や社会的意義

近年、sCVOsの1つであるSFOは感知した体液情報を他の器官に伝えて、個体の行動や生理機能を制御することが明らかにされつつある。しかしながら、SFOが関与する血圧調節の詳細なメカニズムは未だ解明されていない。SFOが血圧を制御する仕組みを明らかすることが出来れば、原因不明である本態性高血圧症を治療するための医学研究を発展させることになる。そのため、申請者は、SFOにおいて体液情報に基づいた血圧制御の神経機構を明らかにすることを目指している。

報告書

(3件)
  • 2022 研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実績報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2020

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Distinct CCK-positive SFO neurons are involved in persistent or transient suppression of water intake2020

    • 著者名/発表者名
      Matsuda Takashi、Hiyama Takeshi Y.、Kobayashi Kenta、Kobayashi Kazuto、Noda Masaharu
    • 雑誌名

      Nature Communications

      巻: 11 号: 1 ページ: 5692-5692

    • DOI

      10.1038/s41467-020-19191-0

    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス

URL: 

公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-01-30  

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