研究課題/領域番号 |
20K15956
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分47010:薬系化学および創薬科学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
君嶋 敦 大阪大学, 薬学研究科, 特任助教(常勤) (20812134)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 天然物合成 / 酸化的脱芳香環化 / 連続反応 / 二量化反応 / 構造活性相関 / 潜在性結核菌 / 脱芳香環化 / 酸化反応 / 全合成 / 天然物化学 / 酸化的カップリング反応 / 酸化的環化反応 / 低酸素環境 / 抗菌活性 / 真菌 / シリルテザー |
研究開始時の研究の概要 |
世界人口の約1/3が感染していると言われる潜在性結核菌は、既存の薬剤に抵抗性を示すことが知られている。そのため、潜在性結核菌にも有効な新規医薬シーズの探索は極めて重要な研究課題である。最近、申請者らは潜在状態を誘導したM.bovis BCG(結核菌と相同性の高いMycobacteria属)に対して新規抗菌活性を示す、verticillin A及びBを単離、同定した。本研究課題では、verticillin類の統一的合成を通して包括的構造活性相関研究を行うことで、抗潜在性結核菌活性の発現に必須な化学構造を解明することを目的とする。
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研究成果の概要 |
結核菌と相同性の高いMycobacterium属細菌に対して活性を示すverticillin 類の構造活性相関研究を指向した合成研究を行った。その結果、トリプトファンおよびトリプタミン誘導体の酸化的環化/アセトキシ化のタンデム反応を経る新たなC3a-アセトキシヘキサヒドロピロロインドール骨格構築法を見出した。また、本反応を天然物合成に応用し、(-)-protubonine Bの不斉合成を短工程で達成した。さらに、開発したタンデム反応に着想を得た、独自の反応条件下でのトリプタミン誘導体の酸化的二量化反応の新たな知見を得るに至った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
結核菌は、感染部位の低酸素環境下で潜在化し、既存の薬剤に抵抗性を示すことが知られている。また、この潜在性結核菌への感染者は実に世界人口の約1/3に上る。そのため、潜在化した結核菌にも有効な新規医薬シーズの探索は極めて重要な課題である。 本課題では、結核菌と相同性の高いMycobacterium属細菌に対して活性を示すverticillin類の合成および構造活性相関研究に向け、独自に開発した酸化的脱芳香環化反応を基盤としたピロロインドール類の合成を行った。
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