研究課題/領域番号 |
20K15985
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分47030:薬系衛生および生物化学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
近江 純平 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 特別研究員 (60846666)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | リゾリン脂質受容体 / 免疫応答 / リゾリン脂質 / リゾホスファチジン酸 / リゾホスファチジルセリン / 免疫 / GPCR |
研究開始時の研究の概要 |
リゾリン脂質は脂肪酸鎖を1本のみ有するリン脂質であり、細胞膜表面の受容体を介して様々な細胞機能を制御する生理活性物質である。リゾリン脂質受容体は免疫細胞にも高い発現を示すが、その機能については未解明な点が多い。本研究では多種多様なリゾリン脂質-リゾリン脂質受容体が、「いつ・どこで・どのように免疫細胞の機能を制御しているのか」という問いにフォーカスし、免疫系におけるリゾリン脂質シグナルの使い分けを明らかにする。
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研究成果の概要 |
リゾリン脂質は脂肪酸鎖を1本のみ有するリン脂質であり、受容体を介して様々な生理活性を引き起こす新世代の脂質メディエーターである。本研究課題では多種のリゾリン脂質受容体が免疫組織においても高く発現することに着目して、その「使い分け」に主眼を置いて解析を行った。本課題の成果として、同一のリゾリン脂質に対して応答する受容体でも、受容体の種類によって免疫応答のアウトプットが異なる興味深い現象を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果は、同一のリゾリン脂質をリガンドとするにも関わらず、受容体によって免疫応答制御の方向性が異なる、興味深い「使い分け」の存在を明らかにした。例えば免疫過剰を伴う自己免疫疾患においては負に、また、抗腫瘍免疫や感染症免疫においては正方向に免疫反応を調節するGPCR分子には魅力的な標的としてのポテンシャルがある。本成果をベースとして、今後は種々の免疫関連疾患におけるリゾリン脂質シグナルの創薬標的としての可能性を探索していく。
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