研究課題/領域番号 |
20K16005
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分47040:薬理学関連
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研究機関 | 大阪大学 (2021-2022) 新潟大学 (2020) |
研究代表者 |
澤村 晴志朗 大阪大学, 大学院医学系研究科, 招へい教員 (10781974)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 抗てんかん薬 / 電気化学 / 生体計測 / リアルタイム計測 / リアルタイム定量 / in vivo計測 / 薬物相互作用 / センサ |
研究開始時の研究の概要 |
抗てんかん薬は、臨床上のメリットから2~3種類の薬剤を併用することが多い。しかしながら、その組み合わせや効果に関する理解は不十分で、望ましい効果が得られない場合もしばしばある。この課題を解決するために、最近、申請者らが開発した「針状ダイヤモンド薬物センサ」を用いて、複数薬物を同時に定量する新たな計測系を立ち上げる。この計測法により、てんかんモデル動物に複数の抗てんかん薬を投与した際の、薬物濃度変化と付随する薬効の変化をリアルタイムに捉える。得られるデータを解析することで、抗てんかん薬併用における理論的な投与方法のデザインに役立つ知見を見出す。
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研究成果の概要 |
難治性てんかんの治療には複数の抗てんかん薬が投与されるが、従来の方法では、薬物動態や細胞機能の定量的な評価が難しくその併用効果に関する知見は少ない。本研究では、我々が開発した、「針状ダイヤモンドセンサ」を使用した薬物モニターシステムを用いて、複数の抗てんかん薬を、in vivoで高感度かつ同時リアルタイムに定量する計測法を創出した。この手法は、多剤併用における薬物間相互作用を定量的に理解することに貢献することが期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
てんかん症例の約3割は単一薬治療に抵抗性の難治性てんかんだとされる。これに対して多剤併用治療が標準的に実施されるが、効果的な組み合わせの予測は難しく、治療効果が少ないことや副作用の発現に苦しむ患者も多い。本研究で創出した、抗てんかん薬の新規計測法は、in vivoリアルタイムでの感度および分解能の高い薬物濃度計測を可能にする。これによって得られる知見は、従来法では難しい、複数薬の相互作用の定量的理解を進めることに貢献する。
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