研究課題/領域番号 |
20K16044
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分47060:医療薬学関連
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
八木 健太 徳島大学, 病院, 特任助教 (10869085)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 慢性骨髄性白血病 / 分子標的治療薬 / ALDH / がん幹細胞 |
研究開始時の研究の概要 |
慢性骨髄性白血病(CML)幹細胞を完全に除去するような新規治療がCMLの再発予防に必要であるが、有用な治療法は確立していない。申請者はこれまでの研究から、ALDHがCMLの再発に重要な役割を持つCML幹細胞の生存に寄与することが示唆されている。そこで、CML幹細胞の生存に関与するALDHサブタイプを同定し、それに対応するALDH阻害作用をもつ薬剤を明らかとすることで、CML幹細胞の根絶にに有用なALDH阻害剤を明らかにする。
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研究成果の概要 |
慢性骨髄性白血病(CML)において、再発とALDHの関連について明らかとする事を目的として研究を実施した。本検討では特にALDH阻害を主作用とする薬剤を用いて、ALDH阻害剤がCML治療薬の抗腫瘍効果を増強することを明らかとした。また、ALDH阻害薬やCML治療薬がALDHの発現に与える影響については、アイソザイムごとに発現変動の程度が異なる可能性を見出した。以上の結果から、ALDH阻害がCML再発を抑制する作用点の1つとなる可能性を見出した。また、薬剤以外の因子が治療継続に与える影響についてもデータベース解析を用いて候補となりうる因子を複数抽出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
分子標的治療薬の登場によりCMLは長期生存が見込める疾患となった。しかし、現状では一生涯の薬物治療を余儀なくされており、若年患者においては長期投与による副作用や高額な薬剤費に悩まされている。そのため、CML幹細胞を根絶できる治療戦略を確立することには非常に社会的意義がある。本検討で得られた知見を元にALDHとCML幹細胞の生存の関連を明らかとすることで、CML幹細胞の根絶できる治療法の開発に貢献しうる可能性を見出した。
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