研究課題/領域番号 |
20K16091
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分47060:医療薬学関連
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
田島 正教 昭和大学, 薬学部, 講師 (70453412)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | CYP2J2 / がん治療薬 / ドラッグ・リポジショニング / がん治療 |
研究開始時の研究の概要 |
チトクロムP450(CYP)2J2は癌細胞に高発現し、アラキドン酸をエポキシエイコサトリエン酸類へと代謝することにより、細胞増殖を調節していることが報告されている。従って、CYP2J2を治療ターゲットとすることは副作用が少なく癌細胞特異的に作用を発揮できるものと考えられる。本研究では、CYP2J2阻害作用を有する既存医薬品が、抗がん剤に応用できるかを細胞・動物実験により解明する。
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研究成果の概要 |
癌細胞においてCytochrome P450(CYP)2J2が高発現し、アラキドン酸からエポキシエイコサトリエン酸の産生を介して細胞の増殖に関与していることが報告されている。そこでCYP2J2阻害薬が抗がん剤になりうるか検討を行った。 株化癌細胞を使用したin vitro実験より、CYP2J2阻害剤により細胞増殖抑制が認められた。最も効果が認められたクロペラスチンをXenograftマウスに投与したところ、腫瘍増大の抑制作用が認められた。一方、明らかな副作用は認められなかった。これらの結果から、CYP2J2阻害薬は新たな作用メカニズムの抗がん剤になりうることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の結果から、Cytochrome P450(CYP)2J2阻害は抗がん剤の新たなターゲットになりうると考えられた。また、阻害薬として現在市販されている医薬品成分を選択したドラッグ・リポジショニングであるため、治療薬としての開発障壁は低く、臨床応用しやすいものと考えられる。
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