研究課題
若手研究
哺乳類の中枢神経系のシナプスは興奮性シナプスと抑制性シナプスに大別される。興奮性シナプスのシナプス後膜には様々なタンパク質が密集し、いわゆるシナプス後肥厚部が観察されるのに対し、抑制性シナプスのシナプス後膜におけるタンパク質の集積は顕著でない。さらに興奮性シナプスの大部分は樹状突起から突き出た区画であるスパイン上に形成されるのに対し、抑制性シナプスの大半は樹状突起のシャフトに形成される。本研究では興奮性および抑制性シナプス形成をそれぞれ誘導する細胞接着分子がどのようにしてこの細胞骨格の差異を生み出しているかを対比的に追究する。