研究課題/領域番号 |
20K16165
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分49020:人体病理学関連
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
松岡 亮太 筑波大学, 医学医療系, 講師 (70833804)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 血管内大細胞型B細胞性リンパ腫 / 糖鎖 / レクチンアレイ / レクチン染色 / 血管内リンパ腫 / 悪性リンパ腫 / intravascular lymphoma / 接着因子 |
研究開始時の研究の概要 |
血管内大細胞型B細胞性リンパ腫 (Intravascular large B-cell lymphoma, IVLBCL)は節外性リンパ腫の一型であるが、血管内にのみ腫瘍細胞が存在するという特徴を有する。 今回、IVLBCLの腫瘍細胞が血管内にとどまる理由がその細胞膜上の糖鎖構造の変化が原因ではないかと考えた。本研究ではIVLBCL腫瘍細胞上の糖鎖構造の変化を解析することにより、IVLBCLが血管外へ遊走できない機構を明らかにしたい。 またIVLBCLで特異的に発現する糖関連因子に対するモノクローナル抗体や分子標的薬を得て、腫瘍細胞の糖鎖に着目した新しいバイオマーカーや治療薬の開発にもつなげたい。
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研究成果の概要 |
Intravascular large B-cell lymphoma (IVLBCL)は、血管内にのみ腫瘍細胞が存在する。この特徴は腫瘍における糖鎖構造変化が原因ではないかという仮説を立て、IVLBCLと、IVLBCLと免疫形質は類似しているが腫瘤形成性のDiffuse large B-cell lymphoma (DLBCL)のサンプルに対しレクチンアレイで糖鎖プロファイルを行った。その結果有意差のあるレクチンを5つ(LTL, BPL, ACA, HHL, WGA)見出し、これらのレクチンで標識される糖鎖がIVLBCLで発現が変化している可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
IVLBCLは腫瘤を形成しないため組織による確定診断が難しく、かつ予後の悪い腫瘍である。またIVLBCLは十分なサンプル量が採取しづらく、良好なモデルもないことから種々の解析が難しい腫瘍である。本研究はIVLBCLの糖鎖プロファイルを解析した初めての研究である。上記のレクチンで標識される糖鎖をターゲットにした体外診断薬や治療薬の開発をすることでIVLBCLの早期診断や新規治療による予後の改善につながる可能性がある。
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