研究課題/領域番号 |
20K16259
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分49050:細菌学関連
|
研究機関 | 公益財団法人結核予防会 結核研究所 |
研究代表者 |
引地 遥香 公益財団法人結核予防会 結核研究所, 生体防御部, 研究員 (20829105)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
|
キーワード | 結核 / 宿主免疫 / インターフェロン / 発病予測 / ChIPmentation / 遺伝子発現差解析 / マクロファージ / ノックアウトマウス / 結核菌 / MAFB / ChIP-seq / コンディショナルノックアウトマウス / Gene Ontology / RNA-seq / WGCNA / インターフェロンγ / ChIPアッセイ / レポーターアッセイ |
研究開始時の研究の概要 |
結核の感受性に関わる有力な候補遺伝子は未だ見つかっていない。近年、マクロファージの分化に関与する遺伝子MAFBは結核発病と関連する可能性が報告された。これまでの研究により、MAFBが結核菌感染マクロファージにおいて、IFN-γ signaling pathwayを制御することを初めて示した。本研究では、MAFBによるIFN-γ signaling pathwayの制御機構とヒト活動性結核のモデルマウスにおけるMafBの機能を明らかにする。本研究は結核発病を予測するバイオマーカー開発に大きく貢献する。
|
研究成果の概要 |
MAFBは結核発病に関連する候補遺伝子として同定されている。研究代表者らは、これまでに結核菌感染ヒトマクロファージにおいてMAFBがインターフェロン応答を制御することを示している。本研究では、MAFBがヒトマクロファージにおいて直接制御する免疫応答関連遺伝子をChIPmentationによって同定した。さらに、マクロファージ特異的Mafb欠損マウスを用いて、Mafbがインターフェロン応答を制御し、結核菌感染マウスにおいて宿主防御的に機能することを示した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
結核菌に感染したほとんどのヒトは、宿主免疫により結核菌を肉芽腫内に封じ込め、潜在性結核感染症(LTBI)の状態となる。活動性結核を発病しやすいLTBI患者を発見し治療、観察を行うため、結核発病を予測する生物学的指標が求められている。MAFBは、先行のゲノムワイド関連解析により結核発病との関連が示されたが、MAFBと結核感受性の関係およびその分子機構は不明であった。本研究により、Mafbがインターフェロン応答を制御し、結核菌感染に対して宿主防御的に機能することが分かった。さらなる解析により、結核発病を予測する生物学的指標の発見や、ワクチン開発に貢献する。
|