研究課題/領域番号 |
20K16260
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分49050:細菌学関連
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研究機関 | 公益財団法人結核予防会 結核研究所 |
研究代表者 |
中村 創 公益財団法人結核予防会 結核研究所, 生体防御部, 研究員 (70764314)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 結核菌 / マクロファージ / 肉芽腫 / SP110 / SP140 / RNAシークエンシング / 結核 / マウス / ノックアウトマウス / GONAD法 / 感染実験 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、ヒト結核に特徴的な乾酪壊死を伴う肉芽腫の形成に関与する遺伝子と機能をマウスモデルにて明らかにし、ヒト結核の病態解明に寄与することを目指す。一般的な結核菌感染マウスモデルではヒト様の病変を形成しないが、Sp110遺伝子、Sp140遺伝子の発現が低いC3HeB/FeJマウスでは乾酪壊死を伴う肉芽腫を形成する。本研究では、GONAD法を用いてノックアウト(KO)マウスを作製し、C3HeB/FeJマウスの病変部と比較する。また、各KOマウス由来マクロファージや肉芽腫のRNA-seq、プロテオミクス解析、ChIP解析によって、SP110、SP140転写因子の標的遺伝子の同定、機能解析を行う。
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研究成果の概要 |
C3HeB/FeJマウスに結核菌を感染させると乾酪壊死を伴う肉芽腫が形成されるが、この現象にはSp140遺伝子の発現低下が関与している。本研究では、結核菌感染ヒトマクロファージにおけるSP140遺伝子の機能を明らかにした。SP140遺伝子発現をノックダウンしたマクロファージは結核菌感染に対して抵抗性を示した。また、RNAシークエンシングの結果、I型およびII型インターフェロン応答遺伝子群の発現が減少していることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
結核において乾酪壊死を伴う肉芽腫(壊死性肉芽腫)は、抗結核薬の浸透性の低さなどの点からも結核制御における重要な要因であり、その形成機構を解明することが強く望まれている。本研究で明らかにした、SP110、SP140遺伝子ノックダウンマクロファージにおける遺伝子発現パターンの解析を進めることで、壊死性肉芽腫の形成機構を解明するための一助となる。
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