研究課題/領域番号 |
20K16287
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分49070:免疫学関連
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
宮澤 龍一郎 徳島大学, 先端酵素学研究所, 助教 (70848374)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | AIRE / 自己免疫疾患 / 樹状細胞 / カンジダ症 / Th17 / 免疫寛容 / Aire / 自己寛容 / カンジダ・アルビカンス |
研究開始時の研究の概要 |
AIREは自己寛容(self tolerance)の成立機構にかかわる胸腺上皮細胞で強く発現し、その機能異常によって内分泌臓器を標的とする自己免疫疾患を発症する。一方、血球系細胞におけるAIREの発現は非常に低く、その機能は依然不明な点が多い。そこで、本研究室では高感度にAIREの発現を解析可能なレポーターマウス(AGFマウス)を樹立し、抗体では検出できなかった樹状細胞におけるAIREの発現を検出することが可能となった。そこで、本研究では末梢(リンパ節)と中枢(胸腺)におけるAIRE発現樹状細胞の機能を比較することで、樹状細胞においてAIREが担う役割を明らかにする。
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研究成果の概要 |
AIREは胸腺髄質上皮細胞に強く発現する転写調節因子であるが、末梢組織における微弱なAIRE発現細胞の存在がわかりつつある。本研究では、免疫制御に重要な樹状細胞におけるAIREの機能に着目し、カンジダ感染症に重要なTh17誘導能や遺伝子発現変動解析を実施した。本解析において、AIRE発現運命にある樹状細胞はAIRE欠損状態においても、局在、免疫応答(Th17)、遺伝子発現に大きな変動を認めなかった。以上の研究成果により、AIREはDCにおいて胸腺髄質上皮細胞とは異なる機能を持ち、その機能は胸腺に比較すると限定的であることを示唆する。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
胸腺髄質上皮細胞で発現するAIREは、免疫システムの根幹である自己・非自己の教育を行う重要な遺伝子であり、その機能の全容解明が求められている。本研究において樹状細胞におけるAIREの機能を示したことは、AIREに関する知見の拡充に繋がると考えられる。更に、AIRE欠損症を始め多くの免疫疾患では、カンジダを始めとする常在細菌への感染が認められるが、AIRE欠損症における口腔カンジダ症に対する新たな治療に繋がる可能性がある。
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